不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

神の目を持つ人たち

昨日から、首都圏の3人連続不審死事件の裁判で、
木嶋被告に対して、検察が死刑を求刑したということで、やたらとテレビでやってる。
そりゃあ「こんな女が、婚活で次々に男をダマしてたのか」とか「19歳の時に、愛人契約」とか
下世話な話題性で取り上げやすいんだろう。

私はこんな事件で裁判員に選ばれちゃったら、大変だろうなと思ってたんだけど、
検察が死刑を求刑したと聞いて、驚いちゃって。
「直接証拠はないけど、間接証拠で推断できる」と求刑理由を説明したらしい。間接証拠って「練炭と燃焼用コンロを準備した。被害者の死亡直前に会ってる。被害者に自殺の予兆はない」とか、そんなこと。
そりゃあ私だって、そんなことを聞けば、この女が犯人だよと思うけど、でもそんなのは飲み屋トークみたいなもので、気分的な確証だけで、テキトーなもんだ。そんなテキトーな理由で、死刑になっちゃったら。
そもそも、疑わしきは被告の利益に、というのが、原則なんじゃないの。

裁判員の庶民感覚ってなぁ。たぶん、マスコミを通じてさかんに流された被告の生い立ち。愛人契約や売春なんて、刺激的なことをどんどん出されると、悪いやっちゃと下世話な興味で思ってしまう。
被告も「男性を騙してきた今までの生き方を反省している」らしい。だけど、男性をまったくダマしたことのない女性が裁判員に選ばれてるだろうか。女性にまったくダマされたことのない男性が裁判員に選ばれてるだろうか。まあ、かなり難しいわ(笑)

推測じゃなくて、動かしようのない事実、証拠のある時だけ、量刑の判断に有権者を参加させるというのなら理解出来る。でも、推測して間違いないでしょというような裁判に、国民を参加させて判断させるって、おかしくないか。こんなの、検察の責任逃れで、魔女裁判みたいなやり方だ。


だいたい、検察や警察が信用出来るか?
大阪府警の警察官。優秀だと表彰されてたけど、実は飲酒運転の取り締まりで、検出数値を捏造してたということが発覚。捏造の方法は、自分で飲酒して高い数値を出してプリントアウトした紙を用意してたということらしい。

小沢一郎元秘書の取り調べ調書に、多くの虚偽記載があったことが発覚。発覚した発端は、秘書が取り調べを録音していたこと。この一連の裁判は、推認だらけだ。

厚労省の障害者郵便制度悪用事件で、大阪特捜のエース、前田元検事がフロッピーディスクを改ざんしていた。自分たちの作ったストーリーに都合の悪い証拠は、取り上げないどころか、改ざんしてしまってた。

この2年ぐらいでも、これだけ重大な改ざんや虚偽が発覚してる。私は、「検察や警察は、ひんぱんに証拠を捏造したり改ざんしたり、捨てたりしていると推断できる」と思うけどな。庶民感覚からすれば、こいつらこそ、犯罪集団なんじゃないの、となってたっておかしくない。ちょいちょいと操作するだけで、社会的に葬ることができる人たち。
推理で断定出来るってこと自体も、この人たちの精神構造は理解しがたい。




話はガラッと変わるけど、今まで何度も書いてるように、ウェブの世界では、その人が検索した、とか
商品を見た、という行為にもとづいて、商品を表示したり広告を配信するという手法がさかんになっている。
行動ターゲティングとかアドネットワークとかいって、一度興味を持った人には、どこまでも追いかけてくるというか。
例えば、私が本の日記を書いたとき、アマゾンのアソシエイトというのを利用してる。このブログにその本を表示させるためだけど、私にもおすすめとして表示したり、メールでお探しですかと送ってきたりする。いやいや、その本は買いましたし、とっくに読み終わってますから。って程度の賢さだ(笑)

こういうのをもっと賢くするには、ビックデータといって、大量にクラウドに蓄積されたデータから、さまざまな分析をすればいいんじゃない、という発想が流行中だ。さあ、どうなんでしょう。そんなんで精度を上げられるかどうか。
定期的にこれを買ってる人なら、来年も買ってくれるだろう。だからDMを送ろう、程度だと、大量のデータを分析しなくたって、アホでも分かってる(笑) もちろんデータを処理するコスト自体がどんどん無料に近づいてるから、
1万人買ってくれたのが、1万10人買ってくれるようになるだけでも、採算はあう、という発想もある。それにしたって分析する人の人件費はかかってるから、どんなもんなんだろう。
第一、的確に分析出来る人が、そうそういるとは思えない。少なくとも、今のところ期待だけで、成果が上がってるという話は聞かない。


いい例じゃないかもしれないけど、3.11の原発事故で文部科学省が、SPEEDIによる放射能影響予測を公開しなかったのは、精度が低く、混乱を招くというものだった。緊急時にはSPEEDIにもとづいて、避難勧告をするとなっていたのに。
今年になってから、結局、住民の避難には、信頼性が低いため使わないということが決まったんだそうだ(笑) それでもたぶん、SPEEDIに集約する情報は集め続けるんだろうね。
イジワルな見方をせず、信頼性が高いかどうかも置いといて考えてみると、SPEEDIの予測にもとづいて、誰が判断するかという問題がある。つまり分析だけじゃなくて、どう判断するか。いったん避難しろとなると、そのエリアは何十年も復活出来ないかもしれないし。そういう政治的な判断をする人が、存在していないから、隠しとこ、あ、違う。あるけど、使わないということになったんだろう(笑)

どこでも、商売になるから仕組みを作るのは好きだ。でも、どう使うか。



先日、あるクライアントのところで、「ニューロマーケティングをやろうと思ってる」という話をされた。私はビックリして、なんでそんな金をかけるんですかと聞いたら、どんどん安くなってるんだそうだ。やっているのは、データマイニングとか、その手のことをずっとやってる巨大な会社。
ってことは、これから、どんどん行なわれそうだ。
ニューロマーケティングのことは、前に本の紹介で書いてる。電極を頭につけて、商品とか広告とかを見せて脳が反応してるか、どの部分が反応してるかを調べる。例えば、食欲をつかさどる領域が反応してるとか、そういうことだろう。

本-54『マーケターの知らない「95%」』


詳しいことは書けないけど、私がその時言ったのは、仮にファミレスのメニューだとしよう。おいしそうに見せるために写真に工夫を凝らしてたとする。別な撮り方でA案、B案を見せる。どっちがより脳の食べたいというところを反応させたかを調べたいと。より反応させた方の写真を採用するためのチェックだとして。
そんなのね、腹が減ってる時と減ってない時じゃ、ぜんぜん反応が違う。ファミレスに入るのは、たいがいお腹がそれなりに減ってる状態だろうから、少なくともそういう状況で調べなきゃ意味がないんじゃないでしょうかと。
オフィスみたいなところで、頭に電極付けられて、パソコンのモニターを見せられたからって、同じような潜在意識になるんだろうか。インサイトを調べる、脳とか潜在意識を調べるというと、すげーと思うけど、確実にぜんぜん違ってると思う。
ニューロマーケティングも、そのうち被験者にワイヤレスで飛ばせるセンサーを、カラダ中に貼付けて行動を調べる。という風になってくと私は予想する(笑) 取る情報を増やせば、精度が上がると。しかし、そんなことの被験者になってくれるのは、どんな人だろうね(笑) 


最初に書いた被告も、ある条件下なら、とても魅力的に感じるのかもしれない(笑) そういう因果関係って、おカタい検察官に理解は出来ないと思うけどな。あ、表面上おカタいの間違いね(笑)

少なくとも、頭が良けりゃ、なんでも神のように見通せると思うのは、間違い。今回書いた中では、理解するんじゃなくて、欲しがってそうな人に欲しそうなものを、しつこく見せるという手法だけが、それなりに効果が上がってるそうだ。しかも、そういう狙い通りにハマるのって、単純に反応する人だけよ。人間は、思いのほか複雑だわ。

そうそう、最近音沙汰ないけど、私の友人で、うるさいほど女を語るヤツがいる。あ、違う。40歳前までは、やたらと断定的に語ってた。一度、女の子を紹介したことがあるけど、こいつがまあモテない。ずっと、モテない。
たぶん、わからないことを、わかったんだと思う(笑)






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今日のBGM-126【 The Rolling - Stones She's A Rainbow 】

今日の昼に、ビームスのカフェに食べに行ったら「SHE IS A RAINBOW」と書いてあって、あんまり意味不明のコピーが書いてあった。なんかみんな輝いてる、みたいな。意味はともかく、ふわぁ っとしてる感じでいいわ。