不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

モスバーガー値上げで、他社はどうする?

この三連休、テレビでは消費税増税の是非をあちこちでやってた。去年の今ごろは、どこのメディアでも財政再建のため消費税増税やむなし、だったと思うけど、今さらなんでしょうね。

 

だいたい三党合意は税と社会保障の一体改革。いったい社会保障改革は、どこに行ったわけよ。今まで消費税の導入や増税は、いっつも社会保障や福祉の向上と人質のように言ってたのに。今回もどこかに消えるみたいね。

 

日銀総裁も、増税しないと財政再建に真剣じゃないと思われて市場から信用を失うと言ってる。このすり替えも、毎回同じ手口。

そして消費税増税でもデフレ脱却と両立すると言っている。これって、要するに企業が増税分を価格に乗せるし、便乗値上げもあるから物価は上がりますよと言ってる。あれ、違うんだろうか?(笑)

 

昨日はモスバーガーの値上げの情報があちこちで出回ってて、その反応にビックリ。けっこう、仕方ないとか好意的な意見が多い。マクドナルドの値上げとは大違いだ。

 

モスバーガーは円安で原材料費の値上がりで、企業努力では吸収できなくなったと言っている。たぶんそれも本当だろうけど、この春に価格据え置きで主力商品のリニューアルで質の向上をしたばかり。つまりコストをかけて、利益を圧迫した。

 

価格据え置きで質の向上 →円安で値上げというのは、値上げを受け入れてもらいやすくする戦略を考えた結果だという気がする。この春だって、円安だったし、当分の間、円安が続くだろうというのが、ほとんどの企業の見方。

となると値上げは何のためかというと、来春の消費税増税によるショックに備えたもの。

客にとっての値段は増税で上がるし、景気も悪くなる。それなら先に値上げして、来春には増税されても価格据え置きという流れが戦略的に適切だと考えたんじゃないだろうか。たぶんモスバーガーは、来年4月に増税値上げなし、と私は予想。

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小売業では、増税時の値札のつけ換えで大変だという話が出てるけど、客はいくら消費税増税に賛成の人でも、同じ質のものが高くなって、すんなり受け入れてくれるとは思えない。

モスバーガーは今の段階で質を上げて値上げするんだから、戦略として上等なのかもね。

何百円、何千円の商品を売っていて、日常的に利用されるスーパーや外食産業は似たようなものだろうなと思ってたら、そうでもないみたい。今もスーパーは、どこも値下げ競争をさらに激化させているみたいだし。

だけどこれ以上どこで値下げするかって、巨人の優勝セールを見ててもそうだけど、メーカーに安く供給させるだけ。メーカーや生産者をさらに叩いて安くさせているところに、消費税増税が来たらどうするのか。たぶんメーカーや生産者には、価格転嫁させない。少なくとも、西友は値上げなんてしないでしょう。

 

そんなことを思ってたら、昨日ロケットニュースからこんな記事が流れてきた。

【激安速報】ピザハットもドミノもピザ半額! この際だから両社に「いちばんいいのを頼む」と注文してみた

ちょっとちょっと、今から半額ピザ祭り状態だって!? 宅配ピザの価格は元々高いから、値引きする余力ある。それでも半額って。届けてこの価格って、人件費はどうするのよ。原材料費は、どうなる。

というか、外資が決定権持ってるところはオソロシイ。利益が出ても日本で税金払う気ないし、増税で不景気になればさらに価格を下げようとあちこち叩くだけだし。それでマトモな材料が使えるかどうか。

 

食品業界で、モスバーガー 的な施策がこの先増えるか。それともピザのように、半額祭り状態が増えるのか。

各社の準備に仕方で、増税以降の経済の流れを占えそうよ。こういうのって、学者や評論家にバカにされそうだけど、政府が買収まがいに金を流したって、末端の動きは止められない。

 

 

日銀総裁の思惑とは逆に、便乗値上げじゃなくて、買い叩きの便乗値下げが横行するのかもね。どうも、その懸念の方が大きいみたいよ。

もちろん給料が上がらず、デフレはさらに進行。品質は低下するだけという最悪のシナリオ。まあ東電とかJR北海道とか、そういう流れね。

 

今日のBGM-297【 電気グルーヴ - Missing Beatz 】

この奇妙な悲しさはなんでしょう。

とりあえず増税して景気が悪くなるから、景気対策っていう意味がわからない。いつものことなのが、悲しいのよね。