ロックボーカルは年齢の壁を超えられるか
金曜日、会社ではTwitterで流れてきたKISSが渋谷のスクランブル交差点にいるという情報に盛り上がってた。KISSって若い女の子でも騒ぐんだと驚いたけど、おっさんの私でも、さすがに見たい気がする(笑)
いつもタワーレコード渋谷では、開店前から韓流やアイドルのインストア・イベントやライヴに行列してるけど、KISSのイベントってどんなんだろうと思ってたら、その後のTwitterによると、これがなんとインタビューとハイタッチだった。アイドルかって(笑)
そして昨日、Mステ出演の映像がYoutubeに上がってるのを発見。ポール・スタンレーが歌いだしてビックリ。うゎ、これはジジイの声だ。
KISS - I Was Made For Lovin' You Mステ
かつての声を聴きたい人は、金曜に書いたここに最後に貼ってるから見てください。 本-213『ラブホテル裏物語』
ポール・スタンレーっていくつなのと思って調べたら、61歳だった。そ、そんなに。
カラダは鍛えてるし、動きも年齢を感じないけど、声はダメなのか。
今年はデヴィッド・ボウイの新譜で、声の痩せ方というか衰えに驚かされて、う〜んロックってツライよなぁ。サウンドはいいけど、私にとってのデヴィッド・ボウイの魅力って、表情をまったく変えてしまう声が一番だったのに。と、ちょっとショックで、このブログにも記事を書いた。
ロックボーカルの魅力って、なんだろう。
他の音楽ジャンルのように、唄が上手いから評価が高い、なんてことはあんまりない気がする。ポップスも同じだけど、歌唱力があるから売れるか売れないかという相関関係も薄いんじゃないだろうか。
私はそもそも熱心なロックファンじゃなくて、テクノ/エレクトロやダンスミュージックが好きでボコーダーにだって魅力を感じるから、ボーカルについて語るだけの思い入れもないけど。
でもミック・ジャガーは、どうなんだ。Youtubeに上がってるライブを見てると、ヒデェなこりゃと思ったりするけど実際にライブに行けば、ウマいとかヘタとか関係なしに圧倒されてしまう。やっぱりその人の魅力としかいいようがないんじゃないだろうか。
私がストーンズに行ったのは、調べたら1990年だった。本当に圧倒されるという言い方がぴったりだった。当時、ミックは47歳。今は70歳(笑) でも現役だ。
これは、今年の映像だそうですよ。
The Rolling Stones - (I Can't Get No) Satisfaction
まったく、どのへんが70だよという動き。声も痩せてない。これはその場にいたら、興奮するよね。ストーンズ祭りという様相(笑)
もしかして、ロックは消えつつある?
私が思うようなロックバンドやロックボーカルって、ジジイばっかり(笑) 他にロックはないのか。
じゃあ最近のロックチャートはどうなってるんだと、iTunesのロックチャートをチェックしてみた。
日本のロックチャートは、やっぱり古いのが多い(笑)
Superflyは上手だし迫力あるけど、ロックに入るのか。MAN WITH A MISSIONは、日本らしいロックバンドという気がする。 SCANDALやsakanactionもロックだとは思うけど、ボーカルは線が細かったりキレイだったり。
USチャートもUKもそんなに変わりなくて、ポップスだったりエレクトロに寄ってたり、オルタナやミクスチャーと呼んだ方がよかったり。昔ながらのロックっぽいロックは少ない。それは時代の流れだと思うけど、時代の流れに沿ってると、賞味期限は短い。たぶん、実質的に若くないとダメってことね。
じゃあロックっぽい歌い方で声質で、 上手くていい声で衰えてないのは誰だろう。すぐにボノが思い浮かんだ。
U2 - Vertigo - Glastonbury 2011
調べたら2011年のライブだから、ボノは50歳。中年体型っぽくなってるけど、声はぜんぜん衰えてないように思う。
たぶんU2より下の世代でロックチャートに入ってくるようなバンドはいないのかと考えたら、Coldplayか。
Coldplay - Viva La Vida - 2012 @Paralympic
凄いなこの演出。と見とれてたけど、ボーカルのクリス・マーチンは声が出ていないように思う。調べたら、まだ30代なのに。
年齢調べるのにWikiをチェックしたら、こんなことが書いてあった。アルバムViva La Vidaを作った時、クリスは
2005年の映画『40歳の童貞男』の中で「おまえはコールドプレイを聞いているからゲイだ」というセリフが大きな話題となって以降、ティーンエイジャーの間ではコールドプレイ・ファンだというと“オタク”“女々しい”などのレッテルを貼られてしまいがちであったが、クリスはこのアルバムにより、もうそんなことは言わせないと断言している。
そんな話は知らなかったけど、確かに女々しいかも(笑) 私はかなり好きだけど、従来のロックのなんかマッチョだったり気張ってたりするイメージはないもんね。
60代でも、ロックで行けるぞ!
昨日、KISSのMステの映像を見ながら、私が驚いてると、うちの奥さんがこんなことを言った。
藤井フミヤは50歳で歌うのをやめようと思ってたけど、矢沢永吉に色々教えてもらって、60代でも行けると思ったらしいわよ。
ボイストレーニングだけじゃなく、仕事じゃないときは、姿勢まで気をつけてるそうだ。
なるほどね、永ちゃんか。ものすごくストイックに追求してるだろうな。姿勢に気をつけるというのは、筋肉の使い方だし、チカラの使い方。ボーカルにだって関係あるのは、間違いないんじゃない。
調べたら、なんと64歳!
矢沢永吉が熱唱!HeyJude(ヘイジュード)公式
このボーカルは、コーラスになってるし後処理もしまくってるだろうけど、この声は凄い。
顔はけっこうシワがあって、いじってなさそうなところもシブくていいわ。
まあ結局、私が聴きたい曲だけ貼ってだけの記事になりましたけど(笑)