不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

事件の被害者になって、調書を取られるとどうなるか?

 

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私じゃなくて、奥さんなんですけど。

少し前のことです。まだ進行中だし、いろいろ差障りがあるので、伏せたり、少し状況を変えて書いてみます。私は、交通事故の被害者になったこともないし、事件の被害者になると、こんなにいろんなことがあるのかと驚きで。

 

犯人が逮捕されてからが大変

奥さんがあるものを窃盗されて、警察に被害届を出してました。本人的には届けを出さなくてもいいけれど、周囲にいた人が通報して警察官がやってきて、その場で聴取され、被害届を出すことに。

帰ってくる可能性はないけど、警察に届けを出していないと、いろんな手続きができないとのこと。まあ確かに。

 

ところがしばらく経って、警察から、犯人が逮捕されたという電話がかかってきた。警察も驚くほどの偶然らしい。道で警察官を見て逃げた男がいて、捕まえて尋問?したところ、なんと窃盗したものを持っていて盗んだことを認めたという。

ついては明日の朝、警察署に来て、供述調書を取らせて欲しいとのこと。しょうがないと行ったら、調書ということなのか、それとは別の現場検証が必要なのか、とにかくパトカーに乗って事件現場に行き、「ここで盗まれました」という感じで指差した写真などを撮られたりしたらしい。

公的な調書ってそういうものなんだろうけど、何時何分頃とか、はっきりと記憶してないことも、それなりにはっきりさせなきゃいけないそうだ。結局、警察でかかったのは5時間ぐらい。往復の時間も入れれば丸一日まではいかないけど、という程度。

警察は、こいつは常習者のはずだから、これで起訴できるというようなことを言っていたらしい。

大変だったけど、警察が犯人を捕まえてくれて、盗まれたものも帰って来たし、市民の義務は果たした。そんな感じのことを言っていた。

 

突然の、弁護士からの電話

何週間か経って、もう私は事件のことを忘れてた。ある日、家に帰って来たら、奥さんが「今日、びっくりしたんだけど弁護士からケータイに電話がかかってきた」という。

聞くと、犯人の親が会いたいと言っているから会ってくれないかという趣旨らしい。断ったけど、この弁護士がしつこくて困った。いきなりそんなこと言われても考えられないから、時間をくれ。考えて、明日こちらから電話するから、と言って、なんとか電話を切ることが出来たらしい。

なんだそれ!? なんで犯人の弁護士がお前のケータイ番号を知ってる? それに犯人の親ってどういうこと? 疑問だらけだ。

 

奥さんもなんで電話番号を知ってるのか、そこに驚いて理由を尋ねると、弁護士は調書を読めるらしい。調書って、名前住所が書いてあって、それに押印して初めて公的なものになるのは知ってたけど、電話番号も書くんだ。

だけど警察は、弁護士に読ませるとか、住所氏名電話番号を控えさせるということを説明してくれたのと聞くと、なんにも話はなかったらしい。

こちらは、犯人の名前も住所も電話番号も知らないのにね。

 

少し前に、DVの夫から逃げてた妻が殺されるという事件があった。妻の調書を警察官が読み上げ、そのときに逃げた先の住所を読み上げたのをDV夫が憶えてて、それを元に探しだしたという。このことで警察が非難されたけど、そういう決まりなっているということで、非難は鎮火した。どう考えたって、理不尽な決まりだ。

もちろん、そんな殺人事件と比べられる内容じゃないけど、被害者調書を作成すると、そんなリスクがあることを警察が説明しないのは、とても不思議。説明すると、署名に応じてくれる人が減るからだろうか。

 

それはそうと、なんで犯人の親が出て来るわけと聞くと、なんと犯人は未成年だった。私はこのときに初めて知った。

未成年だったら、家庭裁判所? 親が会いたいというのは示談を求めてる? いやぁ、親告罪じゃないから関係ないよね。なんでだろ。

すると奥さんは、謝罪して誠意を尽くしたってことを裁判で出したいんじゃない。私はそんなの会いたくないし、会って何かが変わるわけでもないしと言う。

弁護士は、親に会わなければ、次は家裁から連絡が行きますよと言ったそうだ。

 

会う必要はまったくないという法曹関係者

そうだよなぁ、会ってこちらのプラスになることは、なにもないよなぁ。だけどこういう場合、どうするのが適切なのか、あまりに知らない世界だ。しかしなんで家裁から連絡が来るんだろう。盗まれたという事実以上に、うらみも怒りも、どうして欲しいという気持ちもないんだし。

すると奥さんは、すでに知り合いの法曹関係者にメールして聞いてるという。夫婦で法曹関係者だという人に。

そしたら、その返事は、まったく会う必要はないし、窃盗常習者の未成年の親なんて、まともじゃない。顔見知りになって、どこかで会っても嫌な想いををするだけだ。ということだそうだ。

それはちょっとヒドいなぁ。同情するわけじゃないけど、窃盗常習者の親だからって、まともかどうかはわからないじゃない。実際にそういう人たちを何百人何千人と見てる人の実感だから、どうしようもないという実感なのかもしれないけど。

それにもちろん、会うつもりはないんだから、ニュアンスの違いなんて、どうでもいいんだけど。

 

こちらの落ち度だってあるんだし

そんなことを奥さんに話したら、親に会いたくはないけど、でも家裁から電話がかかってきたら、はっきり言えるからむしろいいかもと言う。

警察での調書には、厳罰を求めますと書いてある。私はそんなこと言ってないし、求めてもいないと言ったんだけど、警察が「こういう風に書くものです」と断言するから、署名してしまった。

家裁から電話が来たら、厳罰は求めていませんとハッキリ言うと言っていた。

盗まれたのは事実。でもこの窃盗は、置き引きみたいなもの。なんだろ。駅のベンチに荷物を置いて、そばの自販機で飲み物を買っていたら盗まれたという感じ。盗み癖のある人の前に、わざわざエサを投げたみたいなものだ。

こちらは主張どころか、罰して欲しいという気持ちすらないのは、そういうことだろうし。

罰することを求めてるのは、警察だ。また犯人が更生することに関しても、法律だったり、少年院だったり、親の問題で、盗まれた側に関与することを求められたとしても、できない相談だわ。

 

被害者になるってことは、被害以上に大変なことかも

こんな窃盗でさえ、あとあと色々なうっとうしいことが出てくるなら、重大な事件は、想像以上に大変なんだろうな。

ちょっとしたものを盗まれたりする程度のことは、誰にだって起こっても不思議じゃない。でもその後に何が起こるのかを知っている人は、きっと少ないんだろうし、警察が説明してくれるわけでもない。

 

それに国民の知る権利は、カンタンにないがしろにされて、秘密にされてしまう。でも加害者側にはカンタンに、けっこうな情報提供されてるってことにもビックリ。

 

 

北海道警の裏金を内部告発した人が書いた本。北海道警の方面本部長を務め、警視長で退官したノンキャリア。

「このままでは大警察国家が復活しかねない、市民はとにかく自衛するしかない」そうです。

 

今日のBGM-313【 Pharrell Williams - Happy 】 

ファレル・ウィリアムスは、絶好調で、ノリノリね。古い感じが新鮮だし。

この曲、アニメ『怪盗グルーのミニオン危機一髪』のサントラ用。このPVは、なんと24時間のMVを作って、そこから編集したそうです。

 

  Happy / Pharrell Williams (MP3)