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不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

ガマンの先に、あるもの

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先日、ある取引先の中間管理職が突如として退職した。したというか、毎日のようにやりとりしていて、けっこう親しかったはずなのに本人からは連絡が来ず、後任者から知らされた。

引き継ぎもなにもない突然の退職なので、うちにもかなり影響がある。

後任者からの電話に「何かあったんですか?」と聞いても、それは今度お会いしたときにという返事で、かなりオオゴト、モメゴトだったんだろうなと感じさせられた。

というのも、うちの会社で管理しているものへの、退職した人からのアクセス権限をすぐに止めてくれ、なんて要望が真っ先にあった。

そんな悪用することが予想されるの?

 

 

後任者とお会いして、事情を聞いてきた。

すると実質上のマネジメントのトップと、電話でロジスティクスのことを話していたときに「もういいです。辞めますから!」と突然電話を切って、退社してしまったという。

荷物も残したまま、ノートパソコンも返却しないまま帰ってしまったと。荷物は会社側で段ボールに詰めて、これから自宅に送るという。え〜、それは大事だ。

だけど、健康保険証だって会社に返却して手続きしなきゃいけないでしょう。会社に来ないで済ませるなんて、できないはずなのに。と聞くと、そのへんは総務がやってるからわかりませんという返事。

 

そんな辞め方は、いくらなんでも不可解だわ。確かに、何かしら悪意のあるリアクションをされるリスクも、なくはないかも。それにしても…

中間管理職だから、うちなんかより、その下にいた人たちが大変だ。いったい何があったんだろう。ロジスティクスといっても、部署的に複雑なことを話していたとは考えられないから、コスト面のことか、あるいは「いつ届く」ぐらいの内容だろうという気がする。

 

大人のコドモ化と、子供のオトナ化

このところ、貧困家庭では子供が大人扱いされる。大人として働くことを求められ、親から搾取される。そして企業からは、最低賃金で搾取される。というようなことを言われる。

今に始まった話じゃなく、そんなのは昔からあるだろうと思う。子供本人は、どんどんオトナ化していく。

 

その一方で、中間層や裕福な家庭では、大人になった子供のコドモ化が進んでいるという。ひきこもりが言われだした団塊ジュニアがすでに40代半ばになって、けっこうな問題になっている。

経済的にも精神的にも自立せず、自立する必要がないからコドモ化しているという社会学的な見方。

この人の突然の退職も、そういうことなんだろうか。

 

いやぁ私は、それだけじゃないという気がする。

 

社会の構造がオトナ化をはばむ

会社のことは後述するとして、やはり役割という視点では社会構造自体がオトナ化するのを、はばんでいるという気がする。

自治体でも、トップは高齢者。さまざまな団体でも、トップは高齢者。団塊ジュニアの親が団塊の世代だとすれば、65歳あたり。団塊ジュニアは40歳あたり。トップはだいたいが団塊の世代より上。

トップからすれば、団塊ジュニアはヘタすると孫ぐらい?

 

選挙でも高齢者の数が多いし、確実に投票するから、高齢者の意見が反映されると、あたり前のように言われて久しい。

高齢者の意見を尊重して、孫は孫らしくしようとすれば、いつまでもコドモどころか幼児のようにしてなきゃいけない。

 

会社の構造は、二極化

それなりの規模の会社を考えると、大きくわけてタイプはふたつ。

ひとつは社会構造そのもので、階層は年齢別のピラミッドになってる。先を考えるとほとんど絶滅危惧種的だけど、少なくはない。

もうひとつは起企業家的な人が作った会社や、ITや外資系的な企業。階層がシンプルで、役割がハッキリしている。

社員はミッションとその成果で評価される。そうすると、どうなるか。常に安く安くの圧力と、役割の中でのプロ化が求められる。

こういう構造の問題点は、ハッキリしてると私は思う。

↓この記事で書いているようなことだ。

すき家「人手不足閉店」にみる、ブラックよりやっかいな問題

 

私が、辞めた人のことを理解する理由

その会社も、実質上のマネジメントのトップという人は、業界の未経験者だ。辞めた人は、ずっと業界でやってきた人。

トップの人と話してると、私でも「はぁ〜?」と思うことがある。いったい、何屋なんですかと。

 

そうなると意見が対立したとき、ここでガマンして、この先いいことがあるか。好転することがあるんだろうという想いが蓄積してしまうことは、目に見えるように想像できる。

それがどこかでブチ切れるってことだって、十分想像できる。

私から見て、ぜんぜん悪い会社じゃない。良心的だと思うけど、中にいたら、やる気は出ないだろうなぁ、って感じだ。

 

職業経験として蓄積する道が壊れてる

レストランの店長は、シェフ出身か、接客をやってきた人じゃなきゃあり得ない。と私は思うんだけど。

ところが今では、経営のプロが意思決定をするのが主流だ。

もちろん、シェフがお金にルーズな人で、まったく数字がわからないなんてこともあるだろうから、シェフ出身ならなんでもいいというわけじゃないけど。それでも料理のことやレストランの客について精通していない人が、メニューやサービスについて決めてる店では食事したくないよね。

 

ずっと、その業界でやってきた人の問題点だってある。今までの常識に捕らわれているというところだ。それが悪い方向に出ると、ホテルの食材偽装のように「どうせ、客にはわからないから」という思い込みにつながる。

あ、それだって、メニューやサービスを知らないトップから「仕入れを安くしろ」という圧力があるだろうし。さらにいえば、ホテルなら「仕入れを安く、客には高く」だから、とんでもないことになる。

 

これって、行政組織と一緒なのよね。キャリアは中央官庁から出向して、30代そこそこで、税務署署長や警察署長として、地方で名士扱いされると言われる。どう考えたって、現場での職業経験はほとんどない。

新しさを売りにしている企業だって、実態は似たようなこと。上昇志向が強くて、うまくやろうと思う人は、職業経験なしにマネジメントする側に回ろうとする。

ホリエモンの言う「丁稚奉公みたいなことが必要ですかね」とか、「ネットで何でも学べるから」というのは、言い換えるとそういうことだ。

 

仕事をする側として、考えておかなきゃいけないこと

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確かに、ネットでなんでも学べる。以前テレビで、ヨーロッパの寿司屋のシェフが紹介されていて、出身は中東だったかな。

どこで寿司の勉強をしたかと聞かれて、Youtubeで学んだと言っていた。そのYoutube動画自体が外人の作ったもので、むちゃくちゃ(笑) それを見て勉強したんだから、さらにむちゃくちゃ(笑)

 

でも、それで客が入っているんだから問題ない。

と考える人が、日本でも多くなってる気がする。少なくとも、アルバイトで速習出来ることを求めている企業は圧倒的に多い。

建築・土建業界以外では、デフレ圧力がずっと続いているんだから、当然そうなる。

 

ただ、専門的なスキルを求められない仕事を、ずっと続けられるかどうかということ。お金大好き!って人なら、それでもokだろう。

大勢の人を動かすのは、けっこうなスキルが必要だ。

でもスキルなしにやろうとすれば、方法はある。ひとつはお金で動かすこと。

もうひとつは、階層というより身分制にするやり方。両方併せたのが行政組織だけど、だからこそマネする企業が多いってことね。マネジメントにだって、仕組みで済んじゃうからスキルが必要ないわけだし。

 

これからの世の中が、サバイバルだとしたら

身分制の会社からは、逃げ出すのが賢明。ガマンしたって、先はない。

じゃあ業界にこだわるか、職種にこだわるか。

なんでもそうだけど、いまプロって言ってる人たちは、10年後にはプロじゃなくなる。プロ野球やサッカー選手を見てれば、解説者やタレントになるには、まったく違う才能もプラスされなきゃダメだと誰しも思うでしょう。当然、運もだし。

経営のプロだって、同じ。数字だけのことなら、プログラムで済んじゃう。シムシティと同じことだ。

いま通用してるマーケティングは、来年にはダメかもしれない。

 

業界という概念も同じ。金融業界は、どんどん異業種が参入してネット化してる。銀行は、サラ金業化してる。化粧品や健康食品業界は、異業種から参入が相次いで事故を起こし、老舗も事故を起こしている。流通業でもセブン&アイとイオンが二強と言われるけど、流通業という言い方は広すぎる。じゃあスーパー? いやいや、セブン&アイを牽引してるのはセブンイレブンだ。

業界というくくりも10年後にはまったく変わってるだろうけど、それだけ大きなくくりで考えてもしょうがない。誰にも予想なんてできない。あるのは、たぶん予言だけ(笑)

 

デフレ圧力はこの先も進み、生活者は移り気で、売れるものがころころ変わるとしたら、企業は固定費を膨らませたくない。つまり、正社員を増やしたくない。

少子超高齢化で市場も変わるけど、働き手も少ないとなれば、外部を使う比率が高くなる。その外部とは、単純にものを運ぶ仕事もあるし、高い専門能力を必要とするものもあるだろうし。

専門能力を求める場合でも、専門知識なのか実務能力なのかというと、たぶん比重が高いのは実務能力だ。専門知識は、それこそ手間さえかければネットで得られる。

ただ実務能力は、上に書いたプロ野球やサッカー選手と同じで、ひとつの能力だけじゃ、すぐに終わってしまう。ましてや甲子園クラスで終わっていたら、収入とはまったく関係ないし(笑)

保険としても、ひとつの能力だけじゃきっとダメだ。とまあ、とんでもなく難しい話になる。そんな人、そうそういるのかと。

世の中、専門バカは腐るほどいるけどね。

 

サバイバルなら、そこそこの専門能力で、そこそこの業界経験が売りで、危ないとなったら、サッと逃げる。

生存戦略としては、それが正しいという気がする。

 

突如、失踪するのはNGとしても(笑)