不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

産む育てると働くもやって、出しゃばるなという悪いとこ取り

ちょっと前に、突如としてある取引先の女性が会社を辞めた。ただ社員というわけじゃなくて、同族会社の一族の奥様だ。少なくとも名称を聞けば、誰でも知っているようなトラッドな血統。その会社自体は、ぜんぜん大きくないけど。

 

去年の後半ぐらいから、病んでるよなぁ。こりゃあ、キケンだわという感じはヒシヒシと伝わってきてて、原因はなんだろうと考えると、そりゃもう複合的にプレッシャーがかかってるなと思ってた。

別に仕事上のつきあいだし、病んでることで仕事上でもこちらにも、いろいろとかなりの迷惑がかかってるので、あんまり同情する気にもならなかった。それでも逃げなきゃ、本人が壊れてしまうなと感じてた。

 

 

私が本人から聞いてたのは、子供のお受験のこと。うちもお受験したけど、うちの場合は何の参考にもならない。無理させてないし、公立を信用してないから行ける私立に行かせようというだけ。特別なことは、なにもしてない。

私が言ったのは、お受験とフルタイムの仕事を両立させるのは無理なんじゃないですか。そんなに器用になんでもできる人ではないし。私には、無理なことをしたがる意味がわからない。

 

それとたぶん最大の原因なのは、ご主人。この会社の役員だけど、私たちのような外部の人間がいても怒鳴りまくる。典型的なパワハラ経営者。しかもドケチで嫉妬深い。そういうことが、ちょっと接しただけでバレバレになるような頭の悪さ(笑) 

この奥様から聞いたところによると、家のことは何もしないどころか、下着類でさえ自分で用意できない子供なんだそうだ。

 

こういう人と結婚したら、おかしくなっても不思議じゃない。この奥さんが結婚した最大の理由は、たぶんお金。結婚前や結婚当初は、なんでもさせてくれて、なんでも買ってくれたそうだ。

でも家計は握らせてくれない。生活費を渡されるだけ。働きだしてからは、生活費は自分の給料から全部出さなきゃ行けない。塾や家庭教師のお金まで。ご主人は自分の給料は全部自分で管理する、使うくせにとよくグチってた。

 

で、会社を辞めただけじゃなく、別居してると。あとから社内の人に聞いたところだと、家族会議というか同族会議が開かれて、離婚はしない、なのかさせないなのか分からないけど、とにかくしばらく別居するという結論になったんだそうだ。なんでも直系の子供は、その人が産んだ子供しかいないから、離婚して子供が籍から抜けてしまうとマズいという判断だとかなんとか。あくまでも推測を聞かされただけなので、どうなのか。

 

まあなぁ、あの会社なら血縁が最優先してもおかしくない。経営者一族は帝王学というか、平たくいえば搾取する側としての立場を同族で守るということで、後継は血縁。それが家を守るということなんだろう。

 

えー、今って2014年よね。平成二十〜、何年だっけ。昭和初期の話みたいね。

まあ今の日本でも家が大事、血縁が、跡継ぎがなんて言ってるのは、まだまだいる。金持ちじゃなくても、そんなこと言ってるのがいるからタチが悪い。

 

都議会のセクハラ発言オヤジは、謝罪したけど

このことを書こうと思ってたら、ヤジを飛ばした鈴木都議が発言を認め、謝罪したというニュースがネット上で溢れかえっていた。

理由をこういったという。

少子化、晩婚化が大きな問題になっている中、女性に早く結婚していただきたいという思い」

都議会やじ問題、自民・鈴木都議が認める 抗議のネット署名は8万7000人に

ウソつけと思うけど、それでも晩婚化、晩産化について質問している女性議員に対して、早く結婚すれば解決するというような理屈は、言い訳としてすら成立するんだろうか。成立するのなら、あれもやれ、これもやれということだわ。それが日本の成長戦略だと。

 

働く人としての女性のポジション

政府が掲げる成長戦略の中で「女性が輝く日本へ」 という取り組みが紹介されている。安倍総理は美しいとか輝くというようなキレイな言葉がお好きだけど、都議とはいえ、同じ自民党の中で、鈴木都議みたいなのがいたり、便乗したヤジを飛ばす人たちが多いということは、まあ、どこまで本気なんでしょうね。

 

女性に働いて欲しいというのは、労働力不足を少しでもなんとかしたいから。厚生労働大臣が、15歳から65歳までだった労働力人口を70歳までにすると、(あくまで統計上のことだけど)言い出したのと同じ理由。

ある有名な女性のコンサルタントが、先進国では、子守りや家事をするのは移民の仕事みたいなことを言っていた。たぶん事実だと思うけど、人に任せるにはお金が必要。子供のいる女性が、ベビーシッターを雇ったり、家政婦さんを雇ったりしても平気なぐらい稼げるんだろうか。

 

日本の場合は、トラッドな企業に勤めたら、たいがい鈴木都議や便乗ヤジを飛ばした人たちみたいなのが牛耳ってるからね。セクハラやパワハラがダブーだなんて、多くの日本企業にはないのよ。欧米的な先進国ではないでしょ。

流行りの企業に勤めたら、なかなか帰れない。

 

働け。でも子育ても家のことも、お前がやれって、かなりワガママな子供の理屈よね。

 

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たかだか会派離脱ですむような責任なんだろうか

国内以上に、海外から見たイメージが致命的に悪化していると、私は思う。海外メディアのことを書こうと検索したら、こんな記事があった。

元フジテレビのアナウンサーが書かれたこの記事は、ほとんど私が思うことと同じだった。

女性を蔑視している自覚のない国 日本

よりによってアメリカではCNNが特集を組むほか、あのウォールストリートジャーナルが塩村議員のインタビュー記事を掲載。ロイターやAP通信まで報じ始めてしまった。参った…。超一大ネットワークだ…。

イギリスでは大メディアであるガーディアン紙が特集。見出しでは「SEXIST ABUSE(差別主義者による暴言)」などの批判的な言葉を使われ、都議会、衆参両院でも女性議員の数が少ないとして「日本における女性の低い地位を反映している」とその実態を紹介されてしまった。

要は日本が世界的にみると「単なる女性蔑視国家だ」という事がかなり大々的に世界に宣伝されてしまったってことだ。

この人が書いている以上に言うなら、日本で権力を持っている人たちは、いまだに性差別主義者なんだなと思われただけじゃなく、重要なのはそれを議会で大っぴらに出せるほど、遅れた国なんだなと認識されてしまったこと。しかもそれを与党も議会も封印しようとした。

 

アメリカにだってイギリスにだって、女性蔑視の差別主義者はいるだろう。議員の中にだっているだろう。でもそれを議会で大っぴらに言い出したら、議員辞職でもすまないかもね。

田舎の町議会じゃないからね。都議会なんだから。舛添都知事がオリンピックまでに虎ノ門通りをシャンデリゼのようにすると言ったって、議会がこんななのにパリになりようがないでしょ。

 

女性に期待されている伝統的な価値観

昔が美しかったのかどうか。懐古趣味の男から見て、美しい時代というのはあったかもしれない。でもそれは世界に通用する歴史が、戦争の勝者からの見方と同じで、男性目線での都合のいい視点。

今、グローバリゼーションと言いながら、権力を持っている人たちは、ほとんどが女性蔑視だ。都議会の自民党では、セクハラヤジに関して箝口令が敷かれたという。都の自民党の中にも、少数ながら女性議員はいる。その人たちが黙ってたということは、利権を握っている男性議員にくっついてるから、黙ってたのよね。個がない集団なら、性別なんて関係なくて、ただの頭数。見えないところで女性の足を引っ張ってるのは、女性。

 

こういうセクハラ発言や女性蔑視の価値観をなくすには、女性議員を増やせばいいという意見がある。

でも、それもなぁ。企業の中で女性管理職を増やすことはしてきたけど、それによって何か変わっただろうか。女性管理職は男性的価値観の持ち主で、だけど女性的な理屈のなさを兼ね備えたムチャクチャさってことが多いように思える。

私たちもやってきたんだから、あなたたちもやって当然だという下の世代への圧力。セクハラ・パワハラにだって耐えてきたんだからと言われると反論しにくいけど、耐えた先に何がある?

 

女性向け商品をメインで扱う会社などでは、男性社長が王様のように君臨して、社員はほとんど女性なんていうのがいくらでもある。そんなに多くは知らないけど、女性トイレが多くて託児所もある、みたいなことなんじゃないだろうか。本当に。

 

女性議員を増やしたところで、議会に女性トイレと託児所が出来て終わりって気がするな。

 

安倍首相の奥さんの昭恵夫人原発に懐疑的だったり、韓流好きを公言してるけど、「夫の立場があって私の立場がある」という伝統的な妻のポジションにいらっしゃる。発言は夫の考えを変えるというものじゃなく、世間のガス抜きをしてるだけ。それはそれで見事だけど。

 

 

急速なアメリカ化の中で、社内公用語を英語したりしても、日本人の価値観って、そう変わらない。今起こってることは、アメリカと日本の悪いとこ取り。

という、このところの、いつもの結論。

 

今日のBGM-344【 She's Not There - Neko Case & Nick Cave 】

さまざまなアーティストにカバーされてるZombiesの名曲She's Not There。これは知らなかった。ドラマのサントラだそうです。

彼女がどうだったか。もう彼女は見つからない。

今回の問題で特徴的だったのは、塩村議員に対する揶揄。私は恋のから騒ぎ見てたから、この人が立候補したときにはビックリした。ましてや当選したのには、さらにビックリ。番組でのキャラクターは、とんでもなくて面白かった。神田うのさんとか女医の西村先生とか、そういう感じのキャラクター。

だけどそんなの別に、キャラクターだからね。

議員になる前の、バラエティの発言をもとに揶揄するのは、やっぱり女性蔑視かな。男性議員を調べたら、学生時代どころか現在だってとんでもないことしてると思うけど。パワハラ・セクハラをするような人たちで、しかも金持ってるんだからね。