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不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

Facebookがセーフティネットになんて、なるだろうか

[読んだ本から]

以前、会社の若い女の子が私のフェイスブックを見て、「おじさんばっかりですね〜」と言った。ホントだよ、友だちはおっさんばっかり(笑)

おっさんになんて興味ないのに、なんでおっさんしかいないんだ。そりゃまあ、フェイスブックは仕事でやってるだけで、個人的に楽しくやろうとか役立てようなんて思ってもいない。仕事でやってなければ、こんなに個人情報取られるものを使いたいとも思わない。

 

 

それだけじゃなくて、友だち申請してくるのは、取引先とか過去の取引先ばっかりだ。そうすると断るわけにもいかないし…

だったら積極的に自分からあちこち探して、友だち申請すればいいじゃんと言われそうだけど、やっぱり積極的に使いたいとも思わない。

現実の仕事関係の人脈に見られてるんだから、そんなに、はしゃいだ使い方も出来ないでしょう。公開範囲をその都度変えるという方法もあるけど、そんなことまでして使いたいとも思わない。

 

とまあ、どちらかといえばフェイスブックうっとうしい。仕事で関係なければ、脱退したいとさえ思ってる。

ところが、フェイスブックセーフティネットになると言っている本がある。佐々木俊尚さんが書いた、『自分でつくるセーフティネット』という本だ。

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Amazonの商品説明

ITジャーナリスト・佐々木俊尚氏による、まさかのビジネス戦略! 国と会社が守ってくれる時代は、もう終わり。 「ビジネス強者」になれない私たちが生き残るには……。 リストラされても、お金がなくても、会社がなくなっても ゆる~いつながりがあれば、誰かが助けてくれる! もはや、お金や会社の名前、肩書きだけでは、セーフティネットにはならない。 これからは「善い人」が信頼されるネット人格の時代です。 SNSでゆる~くつながる「最強の生存戦略」とは?

自分でつくるセーフティネット~生存戦略としてのIT入門~

自分でつくるセーフティネット~生存戦略としてのIT入門~

 

 

「国と会社が守ってくれる時代は、もう終わり」というのは、その通り。逆に、国と会社に食いものにされる時代だ。

だからこそ、SNSでゆる〜いつながりが必要。ネットで信頼される人なら、誰かが助けてくれるという主張も一理ある。ただそれなら、血縁、地縁の方が先だろうという気がする。

 

SNSで助けてくれるような人が出てくるには、それなりの人数が必要では?

 

激変する時代に、血縁、地縁がどれだけ役に立つ?というシニカルな意見もあるだろう。じゃあフェイスブックで善い人だということを見せて、現実的に何かあったときに助けてくれるような状態になるのは、どうすればいいかと考えると、私は数千人の友だちがいなきゃ不可能だという気がする。

ツイッターならどうかというと、数万人単位のフォロワーがいなきゃ無理だと思う。

 

かつて年賀状をやりとりするのは、平均200人ぐらいだと言われてたと思う。つまり血縁・地縁、そして学生時代からの強いつながりを持つ友人知人、仕事や趣味の世界の強いつながりを持つ友人知人の数。

濃い200人程度のつながりで役に立たないのだとしたら、これからの時代、ソーシャルメディアでは最低でもその10倍以上ないと無理なんじゃないかと。

 

ところが、フェイスブックで数千人の友だちを持つ人となると、現実のつながりがあるわけじゃなくて、何かしらの有名人ってことになるんじゃないだろうか。

つまり佐々木さんのような存在って、ことよね。

 

そうじゃなければ、バイラルに拡散する情報で、多くの人が「助けてあげよう」という現象が起こるとか。たとえばツイッターでもお店が間違えて、大量に商品を発注してしまいました。買ってください、助けてください。みたいなツイートが拡散して、完売するなんて現象が起こる。

そういう話なら友だちやフォロワーが数十人ぐらいでも、あり得るけど。でも佐々木さんの言われているセーフティネットとは、違うでしょう?

 

プライバシーを明け渡して得るものは、ゆるい人物証明

 

こんなことが書かれている。

たとえばアマゾンとかグーグルを考えてみえください。アマゾンでいろんな買い物をしていると、わたしが何を買ったのかという情報がアマゾンに溜め込まれて、それがさまざまに再利用されます。アマゾンで本とかDVDを買うと、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」とお勧めが表示されますよね。多くの人の買い物の情報をアマゾンが溜め込んでるから、そういうお勧めができるわけです。

グーグルだって、どんなことばを使って検索エンジン使ったのかとか、Gメールでどんな内容のメールを友人に送ったのかとか、そういう情報はすべて再利用されています。それを「プライバシー侵害だ!」と怒るのも自由ですが。そうやってプライバシーを明け渡して自分の情報を提供するかわりに、自分にとっても有用な情報を見返りにもらっているということなんです。つねにそれは「交換」なんですよね。一方的に奪われてるわけじゃない。 

 まあ、それはそうなんだけど、「プライバシーを明け渡して自分の情報を提供するかわりに、自分にとっても有用な情報を見返りにもらっている」ってことじゃない。

プライバシーを明け渡すことと交換に、無料のサービスを使わせてもらっているということで、有用な情報をもらってるわけじゃない。会社のメールは会社でチェックされてるかもしれないし、プライベートなメールをやりとりするものじゃない。

G-mailは読まれてるけど、それはGoogleが外部に利用させたりしない限り、Googleの中でだけプライバシーがダダ漏れになるだけだから、まあいいかと思ってるだけだ。

 

というか、普通の人は、そんな仕組みさえ、知らない。いつの間にか、多くの人が使うサービスは無料じゃないと広がらないということがスタンダードになった。無料と引き換えにプライバシーを取られるのが、便利なサービスを使うには普通。という社会環境になっただけだ。

 

佐々木さんは本書の中で、シェアハウスをやっている人に「知らない人を住ませて、怖くないか」という趣旨のことを聞いたと書かれている。その返事が、「だから事前にフェイスブックでチェックする」ということだった。

話の流れとしては、だから自分の善い面をさらけ出して行きましょう。善い人を目指すことが、これからの時代の私たちの生存戦略なんです。という展開なんだけど、チェックされるときに役立つのは間違いない。

免許証が本人確認になるように、ゆるく人物を証明してくれるのがフェイスブックということなら、その通りだ。

 

私が、あれは不倫装置だからと言っている理由
 

 私はフェイスブックをやる前から、「あれは不倫装置だから(笑)」と言ってた。だって学校の同級生やサークル、会社の同僚など、かつて現実のつながりがあって切れてしまった人たちと簡単につながれるんだから、恋愛につながりやすい。

元カレ元カノ、あるいは離婚した相手がチェックして、トラブルが起こってると聞いたりするけど、悪い方向に転べば、そういう監視装置。でもそういうトラブルが起こるぐらいだから、逆に、お互い過去を知っている同士が恋愛に発展するケースだって、いくらでもあるだろうと想像できる。

 

善い人を目指してフェイスブックをやるなら、期待できるのはセーフティネットじゃなくて、そういう恋愛を狙うぐらいじゃないの。と私は、思うんですけど。

 

今日のBGM-355【''The social network'' Ronnie Hudson - Westcoast poplock 】 

 映画は面白かったし、使われてる曲も良かった。だけど映画の中では、彼女とケンカして、あなたがモテないのは性格が悪いからだと言われたザッカーバーク。それで怒って、大学のコンピュータをハッキングして女子学生の写真収集、顔の格付けサイト「Facemash」を作ってめちゃくちゃなアクセスを集める。それがフェイスブックを作るきっかけのように描かれている。

ザッカーバークは、善い人を目指してたわけじゃない(笑)

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