ゆるめるなら、カンタンな骨ストレッチが最高峰かもしれない
『ゆるめる力 骨ストレッチ』を読みました。
前に『「筋肉」よりも「骨」を使え!』を読んで骨ストレッチを知り、劇的な効果なので、けっこうやってた。
基本的なことは書いてあるので、新たに買う必要はないようなものだけど、基本的な骨ストレッチプラス応用も出ているので買ってみた。
写真入りで出ている骨ストレッチの基本的なやり方
1.手首ブラブラ
2.鎖骨ひねり
3.手首肩甲骨ストレッチ
4.「ダブルT」で立つ!
5.オフィスで「骨ストレッチ」
6.マグロの中落ち
7.烏口突起ほぐし
8.大腰筋ほぐし
大腰筋ほぐしは整体などでも似たようなものがあるけど、それ以外は骨ストレッチオリジナルと言っていいかもしれない。本当にどれも劇的にゆるむ。運動前にやればパフォーマンスが上がる。
烏口突起ほぐしだけは劇的じゃないけど、簡単だから電車で立っててもやれる。
応用としてスライド式骨ストレッチは、なでるをプラス
これは前屈だったり、肩甲骨や膝の動きだったり、柔軟性をさらに増すメソッド。これはまあ、骨ストレッチに筋膜リリースやマッサージを組み合わせたものと私は解釈したんだけど、より効果的だろうなと思う。
私にはそんなに必要ないですけど。
「体がほぐれれば、心もほぐれる」
最後にそんな文章が出てくる。これはもう間違いないでしょう。自分が精神的に余裕のないときって、カラダがガチガチだったりする。ストレスもそうだし、人並み以上に運動している場合は、筋肉痛とか凝りとかでガチガチなのが、メンタル面でもネガティブになったりする。
カラダの専門家で、「体がほぐれれば、心もほぐれる」を心情にしていない人は私は信用しない。今、20代のスポーツ選手たちが世界で目覚ましい結果を出してるけど、皆、一様に明るいしユーモアがある。かつての根性式の時代にはなかったことだと思うけど、それだけゆるんでるからこそ、活躍できるんじゃないだろうか。
筋肉よりも骨を意識すると何がいいんだろう。
骨ストレッチでは骨を意識するというけれども、骨を意識した方がいいのは運動するときだけ。私はゆるめるときに骨を意識するなんて必要ないと思ってる。骨が動かないと運動にならないけど、骨を動かすのは筋肉。重力を使うにしても、それまで関節を支えていた筋肉をゆるめるということだから。
骨ストレッチは、結局のところ力みを抜くんだから、力まずに筋肉をゆるめましょうということ。そして末端から中心へ、力まない連動した動きを伝えましょうということなんだと思う。
『ゆるめる力 骨ストレッチ』で失敗しないために
立ってやる骨ストレッチは、「ダブルT」で立つという説明がこの本ではある。拇指球にチカラを入れず、足の人差し指をまっすぐ前に向けて立つとある。ああ、なるほど。画期的だわと思いながら読んでいた。
どこも力めない立ち方をすることで、体幹部の円柱とすれば、細い円柱でバランスで立つ。例えば肩にチカラが入れば自覚しやすい。
でもあまり運動とかをしていない人が「ダブルT」で立つと、たぶん腰が引けてしまうんじゃないだろうか。そこが本には書かれていないけど、きっと大きなネック。
恥骨を前に出すようなつもりで、まっすぐに立っている感覚を持てないとダメなんじゃないだろうか。
その他にも、さまざまなポーズを脇をしめないでやっていると、肩や二の腕がプルプルしてくるとかがあるかもしれない。そういう懸念はあるけれども、凝りとか凝り固まりには、劇的に効くし、この本1冊でほとんど理解できると思う。