デヴィッド・ボウイというジャンルは、もう終わった
テレビではニュースもワイドショーも訃報を伝え、ツイッターでは昨日もトレンドに入り、音楽系サイトばかりかさまざまなサイトで特集が組まれる。
アーティストは国内外を問わず、悼むコメントを出して。
"One of THE GREAT moments in my life. I regret being a bit too young to fully appreciate it though" pic.twitter.com/LtXadvwH4I
— Noel Gallagher (@NoelGallagher) 2016, 1月 11
だけど突然の死だとは、私はあんまり思わない。前作THE NEXT DAYは死のイメージがプンプンしてた。最新作★は、ブラックスターだしね。デヴィッド・ボウイらしく、とても暗示的。
私ももちろん、すごく好きだった。熱心なファンだったし、影響された。というか、ボウイを通じて知ったことがかなりある。
他にもデヴィッド・ボウイは何度も登場してるけど今読み返すと、なんだこれとハズカシくなる。しょせんブログでどれだけ書いたって伝わらないわ。
音楽だけじゃなく、様々なことをデヴィッド・ボウイというアーティストを通じで学んだ。私にとって、そんな人がこの先出てくるとは思えない。
ウォールストリートジャーナルがこんなこと書いてる。
デビッド・ボウイさんは音楽やファッションの新境地を開いたことで人々の記憶に残るだろう。だがそれだけでなく、ボウイさんは金融面での先駆者でもあった。
ボウイさんは1997年に、作品の将来の売り上げに対する権利を売却し、5500万ドル(約65億円)の資金を調達した。いわゆる「ボウイ債」と呼ばれるこの債券の画期的な発行は、ミュージシャンが作品の知的財産権の使用料(ロイヤルティー)を証券化した初めての例だった。他の多くのアーティストと違い、ボウイさんはロイヤルティーを完全に所有していた。そのタイミングは絶妙だった。米金融業界ではちょうど、変わった金融商品に対する人気が急騰していた。しかも、音楽ファイル共有サービスのナップスターなどによってCD販売額が地に落ちる前だった。
確かに音楽やファッションというか、スタイルだけじゃない。私にとってはアートの影響だし。ボウイ債は記憶にある。でもその前に、オンライン配信だって先駆けだったんだ。
ソニーミュージックのサイトで紹介されるプロフィールには、こう書いてある。
1996年9月の奇しくも11日、ボウイのできたての新曲「テリング・ライズ」が史上初めてオンライン配信された。オンライン時代初期の這うようなスピードにも関わらず、「テリング・ライズ」はその秋のシングルとしてのリリースや、1997年初頭にリリースされたアルバム『アースリング』に先駆けて30万人以上にダウンロードされた。
私が記憶している限り、少なくともメジャーなアーティストでは最初だったと思う。知った時には、けっこう驚いた。ただ『アースリング』はどうでもいいアルバムだったな(笑)
私にとって音楽だけのデヴィッド・ボウイなら、60年代から80年代のものだ。
うちの奥さんはクルマの中で、アンダープレッシャーばかりかけてる。なんでだよと聞くと、追悼だ。でもこれしかCDがないからだという。
え、これクイーンのアルバムじゃないかよ。俺のが何枚かあるから(ほとんどがLPで、CDで買いなおした何枚かがある)渡すよといったら、どうのこうのとご不満みたい。要するにアルバムで違い過ぎるのと、聴かない曲も多いと。なるほどな。
じゃあとBEST OF BOWIEを渡しておいた。熱心じゃないファンなら、そして80年代までのヒット曲なら、これがいい。
Amazon - Best of Bowie Import,Double CD
多くの人がデヴィッド・ボウイのYouTubeものを投稿してるから、私は珍しいカバーものとその原曲が入ってるアルバムを貼付けておきます。
イギーはデヴィッド・ボウイに救われたといってもいい関係だけど、
レニー・クラヴィッツはファンなんだろうか。
Rebel Rebelは、ジョン・レノンとの共作
飛ばして2分9秒あたりから見てください。
Iggy Pop & Lenny Kravitz - Rebel Rebel
マドンナも、追悼でRebel Rebelを公開。いまいちだけど、急遽だから追加。
【ダイアモンドの犬】
A Campはカットアップとかボウイ経由の影響が強いみたいね。
A Camp- Boys Keep Swinging
【ロジャー】
ボーイ・ジョージが影響受けてるのは、とてもよくわかる。 ボウイがいなかったら、ああいうスタイルにはなってないよね。
飛ばして2分8秒あたりから見てください。
Culture Club - Starman
ああもう、バウハウスのジギー・スターダストは、オリジナルを超えてる
Bauhaus - Ziggy Stardust
デビュー当時の流行からはほど遠かったプラシーボだけど、
このカバーを聴くと、ゴシックな感じはなく、むしろ爽やか
Placebo- "Five Years"
3曲とも、このアルバム
【ジギー・スターダスト】
映画『地球に落ちてきた男』の映像をいっぱい使ってるけど大丈夫なんだろうか。
Franz Ferdinand - Sound And Vision
【ロウ】
私はアルバムとして、LOWが最も好きだ。
ニルヴァーナ、渋いわ
Nirvana - The Man Who Sold The World
【世界を売った男】
クリムゾンがヒーローズをやってたなんて、意外も意外。
歌ってるのはエイドリアン・ブリューよね。なんか掟破りのような(笑)
Heroes - King Crimson
ヒーローズをフィリップ・グラスがシンフォニーにして、
それをリチャードDジェイムスがリミックス
Aphex Twin - Heroes
【ヒーローズ】
日本では知名度の低いマッチボックス・トゥエンティ。このモダンラブは、軽快でいい。
Matchbox Twenty- Modern Love
【レッツ・ダンス】
スペイス・オディティはいろんな人がカバーしてるけど、なんたって宇宙ステーションで演ったクリストファー・ハドフィールドが素晴しい。
この映像が追悼にぴったりね。
Chris Hadfield - Space Oddity
Ashes to ashes, dust to stardust. Your brilliance inspired us all. Goodbye Starman. pic.twitter.com/FbcxlAzces
— Chris Hadfield (@Cmdr_Hadfield) 2016, 1月 11