食べログ倒産!? ネット予約のドタキャンばっくれという闇
けっこう前だけど、知り合いから「食べログのネット予約で、潰れちゃう店がけっこうあるらしい。食べログから予約するとポイント付けるけど、ほったらかしてもポイントそのままらしいよ」と聞いて、驚いた。本当なのか。なんか食べログなら、それぐらいあってもおかしくない気がしてくる。
といいながら、ネット予約で使ったことがないからわからないけど。
というか、あの手のレビューは信用しないので、便利なサイトだとも思わない。
ホリエモンの本にも問題として出てくるネット予約からのドタキャン
先月、ホリエモンが「なんでお店が儲からないのかを僕が解決する」という本を出した。ホリエモン本は水増し感が強い印象があって買うつもりはなかったけど、この本は本質的なところを突いてるよなと買ってしまった。買ってしまったは、食べログ予約のことが書いてあったので、それで衝動的にという感じだ。
食べログでドタキャンとは書いてないけれども、三大問題のひとつとして【ドタキャン】が出てくる。
「ドタキャンは年々ひどくなっている問題だ」と書いている。
お店は予約を受けたお客さんのために食材を用意し、準備を整えてまっている。それが一気に無駄になり、なんの補償もないのだから悲劇としかいいようがない。1秒あれば想像がつくプロセスを考えられない客は、意外なことに「悪いことをしている」「お店に迷惑をかけている」という認識すらなかったりするので本当に恐ろしい。
かつてドタキャンはネット予約が普及する以前、広告代理店なんかが接待で、予約の取りづらい高級店を片っ端から予約して、当日、客の要望を聞いて店を選ぶ。ほかはドタキャン。なんていう、いい大人のバカがやることだと問題になった。
若者の就活が、ネット予約のいい加減さの発端?
ある若者と話していたら「就活で片っ端からエントリーするのを経験しちゃったら、罪悪感は薄いかも」と言っていた。うーん、就活なぁ。
だけど今年の春、早稲田の学生が新歓コンパで80人予約して、ばっくれたというのが話題になっていた。
学生だから、就活関係ないし、なんだろ。出会い系の影響か?
「食べログ」のネット予約人数が1000万人を突破!?
そんなことを思っていたら、昨日11月21日、食べログが「ネット予約サービスを通じた予約人数が、11月19日に累計1000万人を超えた」と発表したとの記事が出てた。
食べログのネット予約サービス参加店は2万店を超えたという。被害があちこち出ているというのに、なんとも能天気。参加する店は、どうしてるんだろう。食べログは、そんなこと知ったこっちゃねえって感じなんだろうか。まあ、やってるのはカカクコムだからね。カカクコムの2位の株主は電通で、ネット広告・デジタルマーケティング事業の業務提携をしてるからね。これが発表されたときにも、ステマやり放題じゃんと騒がれた。
もっとも露見しやすい組織的なステマよりも、食べログの問題は、利用してもいない正義のグルメ客の方が問題だけど。
しかし食べログはネット予約で、どういう利益があるんだろう。予約が入ると店からマージンとか手数料を取るんだろうか。送客いくらとか。
もしそうなら客がキャンセルや、ばっくれた場合、どうなるんだろうか。
今年もCMを打ちはじめたリクルートのホットペッパーグルメ
たぶんホットペッパーグルメがネット予約のCMを流しはじめたのは、昨年から。
ホットペッパー グルメ CM マツコ・デラックス 「できる男のネット予約」篇
「オトコとオンナは化かしあい。信じられるのはネット予約ね」と言ってるけど、ドタキャンばっくれにはどう対処しているんだろうか。
飲食店向けのページを見ても書いてない。電話で問い合わせるか、資料請求しろとなってるけど、送客で金を取るのは間違いないだろう。検索してみても、ネットに確実そうな話はでていない。
ただ同じリクルートの「ケイコとマナブ」は、予約や問い合わせ、資料請求なんかで手数料が発生するとあちこちで書かれてる。
かつては雑誌。今はネットだけ。ネットに掲載するのは、今年から広告料ではなく送客で料金が発生さけるようになったみたい。いたずら以外は、ドタキャンばっくれでも料金が発生するようだ。
ホットペッパーグルメには、「完全に料金プラン順の掲載」だと書いてある。
飲食店の皆様へご掲載をお考えの方はこちら
https://www.hotpepper.jp/keisai/
食べログの料金表は、広告代理店が出していた
これによると、掲載料を払うと標準検索結果において、優先的に表示されるみたい。東京都の場合、新プレミアム10プランは月額固定費10万にプラス従量課金。従量課金はディナー1人あたり200円。ランチ1人あたり100円だそう。課金は客が利用した1割もいかなさそうだから、安く思えるが、固定費10万は高い。
ただ、従量課金は実際に来店したお客さまの人数に応じて算出しますと書いてあるから、良心的なのか? いやどうやって、来店人数を把握するんだよ。そんな方法あるのか?
想像するに、食べログから予約が入った人数を来店人数として計算する。ドタキャンばっくれは、メールしましたか?電話しましたか? それでも通じなかったですか?と店側がいろいろと状況を説明する必要があるんだろうと思う。つまり店側が、来なかったことの客観的な状況を説明し、いわば立証するみたいな責任を負わされる。なぜそう思うかって、それがケイコとマナブ方式だからだからだ。
もしかしたら、間違っているかもしれないけど、世の中に出ている情報からすれば、そんな感じだろうという気がする。
ホリエモンはキャンセル料を取る仕組みを考えればビジネスチャンスになると
ホリエモンが本に書いているのは、もっともな話で。
食べログやリクルートなど、プラットフォームを作る企業は、どこもかなり無責任だ。第三者がビジネスチャンスにしなくても、現在プラットフォームを作っている側が、予約に関しては「クレジットカードでデポジットを取る」「キャンセルしたら、そのデポジットは店側に渡る」仕組みにすれば、簡単に解決できる。
なぜ、それをしないか。
それをしたら、予約機能を使う利用者が減るからだ。つまり健全化しようとか、そんなことは毛頭考えてない。圧倒的な利用者数があれば、店側はいくらでも付いてくると思ってる。
リクルートの予約機能を使うには、リクルートIDが必要だ。キャンセルばっくれ等をしている利用者は、店から申告されるとそういう履歴が残るはず。たぶんその情報は、就職活動の際の、応募者評価として売られたりしているはず。抑制になるといえば、なるけど。
たぶん食べログには、なんの抑制もないんだろうな。
ツイッターがバカ発見器なら、便利な予約プラットフォームはバカ孵化装置みたいなものだ。わいてくるのを承知なんでしょう。
今日のBGM-432【METAFIVE - Musical Chairs】
ミニアルバム META HALFも名盤