【下北沢ダイハード】が両極入り混じりの、ハンパない下北沢感
テレビ東京の金曜深夜帯、ドラマ24で今やってる【下北沢ダイハード】がもう面白くって。
ドラマといえば海外ドラマしか見ない私だけど、テレ東ドラマ24は、今までに何度かハマってしまった。なんといっても『リバースエッジ 大川端探偵社』。『モテキ』『アオイホノオ』そしてハマってはいないけど『孤独のグルメ』シリーズもこの枠だ。
さすがにテレ東というか、トレンドに乗ったようなのは、全然ない。
実は【下北沢ダイハード】は知らずに、ツイッターで流れてきた情報で第4話から見た。そして昨日9月1日の放送が第7話。4話を見て、なんで知らなかった。1話から見てればなぁと後悔したので、ここは拡散にちょっとでも役立っとことばかり、ブログに書くことにした。
いやまあ、YouTubeにはいっぱい上がってるけど(笑) オフィシャルでは最新話がテレビ東京のサイトで見逃し配信されてる。
タイトル読んだだけで面白そうでしょう。役者もこんなドラマじゃなきゃ出しそうにない顔を出してるよ。
第1話「裸で誘拐された男」
第2話「違法風俗店の男」
第3話「夫が女装する女」
第4話「夜逃げする女」
第5話「最高のSEXをする女」
第6話「未来から来た男」
第7話「手がビンになった男」」
第8話 「彼女が風俗嬢になった男」
第9話 「幽体離脱した男」
第10話 「悪魔にとり憑かれた女」
第11話 「父親になりすます男」
小劇場で活躍する人気劇作家11人が書き下ろす“下北沢で起きた人生最悪の一日”を、気鋭の映像作家たちが監督を務める一話完結型オムニバスドラマで、それぞれトーンがバラバラ。
各話とも、スナックのママ小池栄子と常連客古田新太の会話から始まる。下北沢の事情通、古田新太が語り出すところから始まる。
抱腹絶倒のドラマが終わり、ママと常連客の会話に戻る。エンディングは柄本明が自転車でフラフラと夜の下北を走っている映像。そんな初めと終わりにサンドイッチされ、一話完結なのを忘れてしまいそうになる。
で、話がどれも面白いんだけど、なんかありがちな古さと今時っぽさが同居していて、なんとも言えない下北沢っぽさを醸し出している。
例えば第5話「最高のSEXをする女」はミュージシャンと一緒に暮らしている女が主人公。売れ始めた男に新しい女がいることがわかる。昔っから繰り返される話だ。
ところがそれで可哀想よねって展開はない。なんたって「最高のSEXをする女」だ(笑)
第6話「未来から来た男」は、スーパーコンピューター『mamazon』が、世の中の無駄をすべて排除し、平和で合理的な世界を築いていた2037年。反発する通称“サブカルゲリラ”は、サブカルの聖地・下北沢を奪還するべく抵抗を続けていた。
そこで『mamazon』はサブカルゲリラ完全抹消計画を発動。リーダーのコヤマ・サラがサブカルに目覚めてしまった2017年の『ヴィレッジヴァンガード下北沢店』にターミネーター風の男を送り込む。
コヤマ・サラがサブカルに目覚めるキッカケは、なんとヴィレヴァン下北沢店で岡崎京子の漫画を手にすること。私はもう大爆笑してたけど、これって若者に伝わるのか(笑)
昔々のサブカル好きのおっさんおばはんが喜びそうなモチーフを、AI、超管理社会、みたいな状況設定に打ち込んでる。
こういう新旧とか、両極の組み合わせが面白い。
まさに小劇場っぽいオムニバスドラマだ。
実は再開発が進んでからの下北には行ったことがないんだけど、下北沢ってメジャーカルチャーとかファストフードとかメジャーなチェーン店が少なかった。サブカルチャーというよりサブサブカルチャーみたいな。
そんな商売っ気のなさと古くからの店が混在していて、近代化されない、再開発されない、無駄だらけで、とんがったところのないオシャレっぽさが面白かったな。
今はどうなんだろう。
少々再開発されたからって、まるで柄本明さんとか古田新太さんみたいなジジイになった下北土着民たちが防波堤になってるはずだと、期待を込めて。
11月15日発売だって
今日のBGM452【シーナ&ロケッツ ー ユーメイドリーム】
私にとって下北沢の記憶は、シーナと鮎川誠夫妻。そんなに下北に行ってたわけじゃないけど、シーナさんと鮎川誠さんに二度出くわしたことがある。
もちろん全盛期じゃないけど、めちゃめちゃカッコ良かった。
YOU MAY DREAM、MOONLIGHT DANCE、YOU REALLY GOT ME、RADIO JUNK
がオススメ