日本の本の著者は、どうしてこうも腕組みバッカリなんだよ
先日巨大な本屋に行って、まず「新刊・話題の書」みたいなコーナーで眺めていたら、なんか笑いそうになった。
だって日本人著者の本の表紙は、ほぼ100%腕組みしてるんだから。陳腐も陳腐。外国人の写真で腕組みしてたのは、ドラッカーだけだった。
いったいどういう理由なんだか。
まあ全身とか上半身のポートレートの場合、手持ち無沙汰で様にならないから。シェフなんかは白衣で変化に乏しいからか、海外でも日本でも腕組みが多い。
新刊や話題の書だけじゃなくて、昔から腕組みポーズは多いけど、それにしてもだよ。腕組みって、私は会話してるとき、まずしないようにしてる。無意識でしてしまったら、よほどのことがない限り、意識的に解く。
腕組みをするのは、相手を拒絶してる。自分をガードして、相手の話を受け入れない。頑固な人は、腕組みが好きだ。あるいはエラそうにしたいとか。
著者の腕組み写真が伝えようとしてるのは、そういうこと?
能書きより、覚えてるところをざっと紹介していきます。
無敵の思考 - 誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21/ひろゆき[西村博之]著
この本は買ったんですけど、なかなか面白いです。ルール7|自分が寝たいときに寝る なんていうのは普通では思い浮かばない発想です。
それ以外はそれほど突拍子な思考でもないですが、そうか、こういう人が論破とか言い出すのかということが理解できました。
この本、コスパ最強のルールというサブタイトルですが、なかなかスゴいコスパです。買った読者ではなく、ひろゆきさんにとっての「コスパ最高」ということなんですけど。あとがきを読んだら、自分でちゃんと書いたのは「おわりに」だけ。あとは直接話したことやブログに書いたことを編集者がまとめてくれたと書いてあります。コスパ最高です(笑)
口述筆記というわけでもなく、そこまで編集者がまとめてくれたのなら、どうしてこの表紙にしたのでしょうか。もっとも腕組み写真は帯だけで、帯をめくった表紙に写真はありませんが、タイポグラフィで遊んでいるのでデザイナーががっちり関与しています。
もしかしてパリに居て、自分の部屋でコンデジか何かを天井近くに吊るし、タイマーで自撮りした写真だったら笑えるよなあと妄想しました。お手軽すぎて、コスパ最高です(笑)
自撮りだったら、モデルでもないしカメラマンもいないので、つい腕組みしたポーズをしてしまっても不思議じゃありません。そういう理由でもあれば別ですが、無敵の思考を言いながら、お約束の腕組みポーズなのは不思議です。
高橋洋一さん、以前はよく読んだけれども、この表紙とタイトルで「はは〜ん」と思って立ち読みもしなかった。
確かに賃金が上昇する人もいるだろうよ。ファストフードのアルバイトとか。
この本、けっこう前から出てて、その改訂版ってことだから売れてるんでしょうね。
儲け方で腕組みかぁ、と私は鼻で笑いました。
ああ、あの議員さんね。Amazonを見るとファンが多いのね。
腕組みは、そういう人用。
これは本じゃなくて手帳ね。
当然写真は帯だけだけど、「日本を代表するクリエーター」が腕組みって、ぜんぜんクリエイティブじゃないじゃん。
いちばんやさしいデジタルマーケティングの教本 - 人気講師が教えるメディアと販促の新しい基礎/田村修
このシリーズのは、だいたいイラストで腕組み。「いちばんやさしい」が売りのシリーズなのに、腕組みは優しくないけどね。
立ち読みしたら、確かに俯瞰的に網羅してる感じ。ただオウンドメディアとかペイドメディア、ソーシャルメディアみたいな用語の使われ方は、学校的で実践的なやさしさじゃない気もする。
テレビ報道にも嘘は多いし、識者とかジャーナリストと言われる人も嘘が多い。
言ってる人を信用するかどうかで私は私なりの基準があるけど、まあ表紙全体からして信用しないわ(笑)
私が意図的にチョイスしたんじゃなくて、今月の新刊とか話題になってる本では、表紙や帯に腕組み写真を使ってるのが多いってことね。
どういう世相なのか、出す側はどういう意図なのかを心理学者や脳科学者に聞いてみたいわ。
今日のBGM461【A Little Less Conversation - ELVIS vs JXL】
このMVはポーズの宝庫だよ。ここからパクれ(笑)
エルビス・プレスリーの名曲をLittle Less ConversationをJXLがリミックスして大ヒット。 きっかけは「オーシャンズ11」で使われたこと。
Amazon - A Little Less Conversation / ジャンキーXL エルビス・プレスリー