応援消費の意味
今朝、Tシャツを着ようとしたら、2回洗濯しただけなのに、首周りがヨタってて、どうなっとんじゃ◯AP! と怒りまくり、これはもうモアヤングな、BVDの白いTシャツ買うしかないかと。BVDがダメだったら、もうどこもないじゃん、と嘆いてる不透明なチカラです。
皆さま、ごきげんいかがでしょうか。
昨日の日経に「AKB総選挙を超える応援消費の極意」なんていう週刊誌の見出しみたいなのを、編集委員が書いてて、地に落ちたようなぁ日経、なんて思ってたんですが。
クノールカップスープの「つけパン派」「ひたパン派」に分けて投票させたりする仕掛けが功を奏して、前年同期比16%増になった。被災地の産品を積極的に購入する応援消費が活発だが、商品やサービスを自分のコトのように思い入れするもう1つの応援消費。売れない時代にはファン作りが必要だ。みたいな趣旨で。要するに、AKBはただの釣り言葉だった(笑)
でもAKB総選挙は、買いまくったCDを捨てたりしてるらしいから行き過ぎだけど、それでも自分の応援する者・物のためにお金を使うというのは、まったとうだ。税金や年金みたいに、自分とは関係の関係のないところで、しかも選挙以外に意思表示の方法すらないのに、使われる金を払うことに、どれだけ意味があるんだろう。そりゃもう、国民がみんなそんな風に思ったらアナーキーな状況になっちゃうけど(笑) でも、ここ20年ぐらいの状況は、ホントに怒りまくったっていいんじゃないのと思う。税金や年金に較べれば、AKB総選挙がどれだけまっとうなことか(笑)
日経、前から応援消費はけっこう取り上げてる。ちょっと前には、「福島産のキュウリ・ピーマン 意外な高値続く」という記事を出してた。首都圏を中心とする消費者の「応援消費」で、中央卸売市場でキュウリやトマトは1割り、ピーマン、インゲンなどは15%も他県産に比べ高値で取引されているそうだ。うちみたいな家は、そんなに少数派でもなかったのねと、ちょっとは安心した。
ただ、私はフクシマ周辺の第一次産業は、もう続けられない。国がハッキリ言うべきだし、方向転換させるベキだと思ってる。もう応援消費で、どうにかなるレベルじゃないでしょ、と。
被災地支援ということなら、やっぱり新しい未来のためにお金を使うべきで、延命治療を応援したって、そんなに意味がないって気がする。うちでそんなことを言って、奥さんを激怒させてるんだけど(笑) でも一次産業以外でなんとかしなきゃ、若者は出て行くしかなくなると思うのよね。
応援消費という意味では、これを買えば、何円を被災地への義援金にします、みたいなことも盛んだ。コカコーラなんて、ドリンクを買えば赤十字にお金が渡るし、それプラスおつりを募金にする機能まである自販機を作ってる。でもね、ちょっと考えてみて。どうやって義援金にするの? 赤十字に集まったお金だって、行政が仕切ってるのよ。義援金を渡す仕組みが出来てないところに、「応援」のつもりで金を使ってもあまり意味がない。
これを買えば、食べれば、アフリカの貧しい国に対する援助をしてくれるというプログラムがあるんだけど、それも詳しく聞いてると、実際どれだけのお金が渡るのか、けっこうアヤシイよなぁって感じだった。
ユニクロの柳井会長は、個人で被災地に10億円出した。そのこと自体は、とても役に立つけど、でもそのお金自体は、どうやって生まれた? ソフトバンクの孫社長は100億円出したけど、それも同じことだ。ユニクロは生産地の産業を支援しているというけど、そんなの焼き畑農業みたいなもんじゃないか、みたいな疑問も。
生活者にとっては、企業を通じて支援するなんていう回りくどい仕組、実態まで分かるはずがないもんね。実際は税金や年金と似たような仕組みだという気がする。国よりマシなのは、バレた時に責任の所在がハッキリしてるというところだけど。
いやもうだからね、応援消費って難しいのよ。自分の好きなところに金をつぎ込む方が、はるかにマシ。AKB総選挙は、仕掛けてる側があざといけど、生活者の意思表示としては真っ当なのよね、
きっと。消費することは、その商品のファンである証。だから、なんとなく買ったりしない。ってことで、私はヨタらない白いTシャツを、大人買いしてくるわ(笑)
今日のBGM-25【 Primal Scream - Beautiful Future 】
より良い世界を願って、戦争したりする矛盾、というか愚かさ。宗教を掲げた戦争だって、異教は邪悪だ。自分たちだけが、正しいっていう錯誤。応援消費やエシカル消費も、そういう風にならないようにしないとね。
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