不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

映画『マッハ! 参』

さっき観たばっかり。もちろんDVDで。
この『マッハ! 参』の情報は、ぜんぜんないよなぁと思ってたら、
なんと日本では劇場未公開。DVDのみなんだそうだ。んん〜、トニー・ジャー、日本では人気ないのか。とんでもない出来なのに。


アクションも映像も編集も、タイ映画って、もうこんなに完成度高くなったのかと驚いた。風景ではCGを使ってるようだけど、トニー・ジャー映画だから、たぶんアクションではワイヤーとかCGとか、手間はかかりまくっでも、たぶん金はそんなにかかってないだろう。
ただストーリーは、けっこう穴だらけ、というかヘン(笑) 特典のインタビューを見て、「製作・監督・原案・武術指導・主演:トニー・ジャー」ということが分かって、なるほどと。今までと一緒だけど、その他の完成度が高いだけに、ちょっと惜しい。それでもひとりの天才のエネルギーで、ここまで引っ張ってくることが出来るんだなという凄みを感じたし、勢いを感じた。ハリウッドだとあり得ないし、日本じゃそんなパワーない。

アクションは、文句なし。これも特典映像で初めて分かったんだけど、今回はトニー・ジャーが、シリーズ三作目のために新しい武術を作り出したと。伝統舞踊に着想を得て、古式ムエタイではないミックスしたものをということなんだけど。
とりあえずそんな背景はともかく、格闘のリアリティがスゴい。これだけ見事な攻防を考えたり、実際にやってしまうのは、トニー・ジャー以外に存在するだろうか。どういうとこかというと、刀で入ってきたところを両腕でブロックしたり、止めるのと攻撃を一緒にやる夫婦手を使ってたり、刀で受けたのを回して斬ったり、相手のアゴに手を当て舞のようにクルクル回してしまうとか、もう武術的にちゃんとしまくりで圧倒される。普通はリアリティのある格闘を描いたものって、例えばクラブマガとか、そういう技法だけ使ってるたりするけど。『マッハ!』シリーズでは、いろんな武術の技法が組み合わせて出て来る。
とまあ、私の場合はマニアックな感心の仕方なんだけど(笑)
 
でも多くのアクション映画は、派手なだけで、こんなやり方とか動きは、あるわけないじゃんというのがありまくりで。そういうのって白けちゃうし、編集で誤摩化せよと思っちゃう。誤摩化してくれたら、楽しめるのに。ボーンシリーズなんかは、そのへんが上手。


他にもゾウの大群の中でのアクションとか、またまたケガ人続出だろうっていうリアルさ。ゾウが、どう演技できるっていうんだ(笑)


マッハ!』シリーズはいつも、タイの文化や習慣みたいなことへのこだわりが見える。それが今回はさらに、仏教。仏教の思想が出て来るから、どうしちゃったんだと。「無知を滅ぼす」みたいなことが出てきたけど、これはもう字幕がおかしくて、「無智」だろうよ、とツッコンだりして。まああの、この本読んでたから分かったんだけど(笑)
『バカの理由』

もちろんタイは、仏教国だ。アクションもそうだし、風俗もそうだし、トニー・ジャーが描きたいものって、ホントにタイにこだわってる。韓国もそうだけど、やっぱりエンターテイメントの中で、こういう勢いが出て来るって、スゴいことよ。
日本的なことを、教育で強制的にやらせてもねぇ。あ、また余計なことを(笑)



マッハ!参 [DVD]

マッハ! 参 日本語版予告編("OngBak3" Japanese trailer)

このさ、日本語版の予告もザンネンなのよねぇ(笑) なんていうコピー付けるんだと。
まあでも世界中にコンテンツは溢れてるから、マニアックなものはDVDとかで、それなりの金額取るしか成立しないのかもしれない。そういうビジネスモデルを成立させようとしたら、どうやって情報を伝えるかだよね。マニアックで、しかもトニー・ジャーファンの私が、この映画のこと知らなかったんだから。


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