不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

映画『ダークナイト ライジング』

Blu-rayを買ってきて、本編は正月休みに観てた。今日は、そのPACKになってる特典映像でメイキングを観てた。

バットマン ビギンズ』からのダークナイト トリロジー三作目で、完結編。このシリーズって、どっかんどっかんやってても、全体のトーンが沈鬱でシリアスで、観終わっても「あ〜、スッキリした」という感じにはならない。
監督のクリストファー・ノーラン、『インセプション』をやった人でもあるということを知って、なんか納得。明るい未来を描きそうではなく、人間の内面に入り込むのが好きな人なんだろう。絵空事を創ってるんだけど、観る人の心に深く染み込むような絵空事の中でのリアリティを仕込みたい人というか。

いやまぁ、そんなことはどうでもいいや(笑) 私は『ダークナイト ライジング』、好みだし大満足。
前作にはあった狂気みたいなことはなくて、沈鬱なトーンがエンターテイメントになってる。突如、ブルース・ウェインが杖をついて出てくるのには驚いたけど、前作で負った負傷、心の傷。罪を被ったことと引き換えに、ゴッサムシティの平和と秩序が保たれてる。
こんな出だしで、沈鬱なトーンだけで続けたら、エンターテイメントにならないじゃないと思ってたら、キャットウーマンが出てくる。これがアン・ハサウェイで、なんとまぁセクシーで理知的なキャットウーマンなんだこと。アン・ハサウェイの目のデカさ! ちょっと人間離れした美しさで、バランスが一気に変わる。
悪役ベインとともに、『ダークナイト ライジング』のメインの登場人物の設定がめちゃくちゃいい。うまいキャスティングとキャラクター設定。

ピクチャ 2

ピクチャ 3
※このふたつの画像を持ってきたのはこのサイト
http://www.thedarkknightrises.com/dvd/home.php


アクションシーンも、凄まじい。いつものことでウェインの格闘技術が面白くないよなぁと文句を言いながら、ベインとの対決を観てると、これでいいんじゃんと思えてくる。両者のキャラクターらしいし、感情が見えてくるようなヒドい戦い方で緊張感がスゴい。トランスポーターやボーンシリーズみたいに技術的に洗練したように見せちゃったら、つまらないのかも。
冒頭の飛行機ジャックのシーンなんかもリアリティがスゴいし、何千人もの警官隊と群衆の乱闘シーンもド迫力だ。なんでだろうと思ってたら、メイキングシーンで実際に撮影されているところが公開されてる。飛行機は実際に吊るして撮影したものにCGを加えてるだけだし、群衆乱闘シーンはCGで人間を増やしたりしていないようだ。これを上回る人数の乱闘って『レッドクリフ』ぐらいかと思うけど、レッドクリフは洗練もされてるとは言えないし、迫力もそんなに個別にはない。塊として、すげえぇなぁという感じだ。『ダークナイト ライジング』はメイキングを観ていても、あぶないあぶないと言いたくなる。

ピクチャ 4


ストーリー的には、最後のどんでん返しが、んん〜、このキャラクターでちょっと無理があるんちゃうのと言いたくなるけど、とりあえずけっこう驚かされる。
そこ以外は文句ないし、さりげないキャラクターの描き方が絶妙だ。

バットマンカーやバイク、新型ヘリみたいなのまで、ガジェットも魅力的。
なにより絵作りが徹底しているところに驚く。クリストファー・ノーランの名前は、憶えとこうと思う。




ダークナイト ライジング Blu-ray & DVDセット


このパッケージ、デジタルコピーのダウンロードができるサービス付きなんだけど、
これがWindowsとアンドロイドのみ。
MacでiPadiPhoneの私は、どうせえぇちゅうんじゃ、と怒りたくなる。


The Dark Knight Rises - Official Trailer