不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

英語は必要なのか

この土日は、合気道の会派の合宿に行ってた。一応指導者の研修ということになっていて、有段者ばかり。
円安の影響だからか、数年ぶりの外国人の多さ。何があっても毎年来てる人はいるけど、ほとんどが道場の主宰者で、まあデカイのばっかり揃ってるもんだ。

積極的に外国人のデカイのと組むようにしてたんだけど、やっぱりダメージが大きかった。ダメージ以前に、腕が太すぎて掴めないとか、身長差や体重差があり過ぎて動かせられないとか(笑) 
片手持ち二カ条回転抑えという技では、後方に仰向けに倒されたのを、二カ条に極められたまま回転させられて、うつ伏せに抑えられるんだけど、もう腕が捻ちぎられるかと思った(笑) 折られそうという感じは、普段でもあるけど、ちょっと捻って、引きちぎられそうという感覚は初体験だ。しかも相手は、特にチカラを入れてる風ではなくて。やっぱり体重と軸の確かさと、動きの正確さなんだろう。


あ、そんなことを書こうとしたわけじゃないわ。
初日の飲み会でのこと。私が座った横にはポーランドの女性が、前には大学生がふたり座ってた。その女性以外、誰も英語を話せない。するとその女性が大学生に「なんでそんなに英語を勉強してるのに、英語を話せないんだ」「私は母国語の他に、英語も必死で勉強した」みたいなことを言い出した。
よくある話だけど。

そりゃあまあ、話す機会がないもんね。大学生たちも、そんなことを言ってるんだけど、英語にして喋ることが出来ない。スマホの翻訳機能を使って、なんとか伝えたけど、そこでまた会話が止まってしまう。うむむ。
英語、う〜ん、英語なぁ。英語は、ハンバーガーみたいなものか(笑)
私は単語とジェスチャーのムチャクチャな英語で、コミュニケーションしてたけど、なんで喋ることが出来ないと聞いて来る人に対して、あんまり積極的に会話したいとは思わない。


このところ、社内では英語以外使っちゃダメという企業が出てきて、英語が話せてグローバルな思考ができる社員しかいらないという経営方針らしい。それに対して元日本マイクロソフトの社長が、「英語のできる社員を採ったって、3年で半分やめるんだろ。意味ないじゃん」みたいなことを発言して、話題になってた。

そりゃあね、英語が喋れた方がいいだろうけど、喋ることが出来るようになる時間で、失うものだってあるしね。

仕事上で、外人に囲まれる機会って、私はつい先日まで毎週のようにあった。私以外の日本人も、かなり英語を喋ることができる。
そこで喋られている内容というのは、たとえば危機管理みたいなことなので、単語すら分からない。仕事上の専門的な話になると、そんなもんだ。ところがそこにいる外国人も日本人も何かの専門家であって、専門外のことは英語でだろうが日本語でだろうがお互いに理解できない。立場とか専門上の発言をしているだけで、俯瞰的な理解なんて、誰もしていないと私は思ってた。ある施策をすることが決まりかけて、私が「そんなことしたら、ネット上で炎上しますよ」と発言した。
だいたいからして、ここにいる人たちは、炎上すら新聞で読んでるぐらいじゃないかと思った(笑) そりゃあ、FBやツイッターなどのSNSをしている人もいるけど、交流しているのが同じような属性の人たちだけなら、ソーシャル上の出来事をまったく理解していないといってもいいかもしれない。



英語は、英語圏の仕事とかをするための道具ではあるけど、往々にしてコミュニケーションにはなっていないという気がする。条件確認とか、契約とか、そういう感じ。弁護士は法廷で勝てばいいけど、でもその法的解釈は一般人の理解とはけっこう違う、みたいな。
社内では英語オンリーという日本の企業は、仕組みで儲けようという傾向が強くて、生活者と仲良くしようという発想に乏しいという気がする。


今回の合宿で通訳していたのは、海外で生活もしていた人たち。英語が出来る、というぐらいの人には無理っぽかった。でも通訳してた人でも、禊の説明はけっこう難しそうだった。聞いててこれは伝わってないなぁと思ってた。私も禊に対する知識はないけど、日本語でだって説明できないかも。
この合宿、朝はフンドシになって禊をする。ちゃんとした神社の禊場でやるので貴重な体験なんだけど、正式な神道のものだ。そんなの日本人同士だって、ちゃんとは説明できない。だから手順だけの説明になる。
こんなのね、なんで女は参加できないんだと聞かれたら、日本人の100万人に一人ぐらいしか、キチンとは説明できないんじゃないの。



合宿が終わって、掃除しながら、「なんでそんなに英語を勉強してるのに、英語を話せないんだ」と言われたことを話してたら、ある先生が「やっぱり東欧に行くと蹂躙された国は、他の国の言葉の取得に熱心だ。ロシアだと、英語が通じることはマレだ」とおっしゃる。なるほどな。

ということは、私たちは必死こいて英語と、そして中国語を勉強しなきゃいけないかもってことね(笑)