リマスターとかじゃなくて、せめてカバー曲聴こうぜ。というカバー曲集
昨日タワーレコードから、メールが来た。だいたい私はAmazonだろうがどこだろうが、オススメされたものを、いいじゃんなんて思うことは、まずない。どこが優れたリコメンドエンジンなんだよと、たいがい毒づいてる。それでもごくごくたまに、参考になる内容の時はあるけれども。
おっさんには、どうして古いものばっかりオススメされるのか(泣)
2通来たけど、最初のは[CLUB/TECHNO]ニューリリース情報で、[ダフト・パンクに続け!モダン・ディスコ・ブギーを極める]なんて紹介されてるから、へーへー面白いじゃんとリンク先を読んでた。
だけど2通目のメールには萎えた。がっくりきた。
抜粋する。
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【あなたへのオススメ情報!】
━━━━━━━━━━━━━━◆レッド・ツェッペリン、リマスター・プロジェクト第3弾が発売
http://cc.tower.jp/c/tl?i=yMGYlTZz4MDS6Cxjk――――――――――――――
【バイヤー・レコメンド】
――――――――――――――◆デヴィッド・ボウイ、40周年記念ピクチャー7インチ・シリーズ新作
http://cc.tower.jp/c/tl?i=REEYCSkA4ICUlHmjz◆アフィニティー名盤がRepertoireよりLPで復刻
http://cc.tower.jp/c/tl?i=VpjYmLID4AGeMxBhv◆ディープ・パープル『Made In Japan』ボックス収録DVDが単独発売
http://cc.tower.jp/c/tl?i=y0TUMAzb5weBNxBh4◆スプリングスティーン、ドクター・フィールグッドなど貴重音源が続々とCD化
http://cc.tower.jp/c/tl?i=keBIck846v7C1yBhP◆FUSION BEST COLLECTION 1000 第5弾
http://cc.tower.jp/c/tl?i=25GrPwOH5v7xlABhx◆タンジェリン・ドリーム、SACD/プラチナSHMシリーズ発売
http://cc.tower.jp/c/tl?i=EgumQ7AG6MquaYBhq
これって、いったいなに? ツェッペリンのリマスターって、何年か前に買ったぞ。マスタリング違いが出るんだろうか。
デヴィッド・ボウイ、40周年記念ピクチャー7インチだと? ターンテーブルないし、あってもピクチャーシングルなんて、コレクターアイテムか。
タンジェリン・ドリームのSACDって、音がいいやつ買えってこと? そんなのリスニングルームのある金持ち相手だけにオススメしろって。
いやもう、古いのをもう一回買わせよう。金に余裕のある中年コレクター狙いのオススメばっかりね。まさに中年はカモだわ!
趣旨は違うけど、先日ツイートしたこの記事の一部みたいだ。
中年は懐かしい曲しか、求めてないんじゃないか。実際、古いののオマケ付き的なのしか買ってるないから、タワレコがこんなのを勧めて来るんだろうな。
少なくとも私は、古いののパッケージを代えました。みたいなのはオススメして欲しくない。メルマガは、新しいの/知らないのをどんどん教えて欲しい。そうすれば買いに行く可能性が高まるのに。古いのなんて、Youtubeで十分ですから。
中年は、自分たちより上の世代の名曲ばかり聴く傾向
ずっと以前にも書いたと思うけど、同級生の友だちに会うとげんなりする。家でもクルマの中でも、ストーンズやジェフ・ベックやそんなのばっかり聴いてる。ビートルズばかりの人もいる。
いや、私だって好きだし、悪いってことはないけど、なんでそんな古いのばっかり聴いてるんだろう。
名曲は名曲で素晴しい。だけど小説でいうなら、教科書に載ってるようなのばかりだ。完成度は高いし味わいがあるけど、なんかそんなのしか読まないのって受験のためとか、優等生みたいでどうなんだと思う。
荒削りでも、今の空気を感じさせるものって欲しくないんだろうか。
私もそうだけど、だいたい音楽好きのおっさんは、上の世代が聴いてるものを背伸びして追いかける。みたいなことが普通だったのよね。ファッションも社会人としてのマナーとか立ち振る舞いのすべてが、歳の離れた大人をマネしてた。だけど、そんな時代はとっくに終わったのよ。
だからって新しいものを聴かなきゃいけないってことはないけど、マンネリは悪だよ。停滞だからね。
私が言うことは決まってる。「せめてカバーを聴いてみ。面白いよ」
カバーでも聴いてくれる中年が増えれば、いまのアーティストもわかるし、そうすればタワーレコードのメルマガも変わるはず。だと思うんだけどなぁ。
中年に、聴いてみて欲しいカバー曲集
新しいバンドも、やたらと古い曲をリコメンドしてたりする。だって現実には、邦楽だって洋楽だって、もう新しい音楽ってないような。だけど新しくなくたって、古いままなのよりいいじゃない。
映画「ドラゴンタトゥーの女」で使われたレッド・ツェッペリン「移民の歌」。トレント・レズナー(Nine Inch Nails)とカレン・O(Yeah Yeah Yeahs)によるカバー。これだってもう、4年前だけど。
映画もオススメ。不思議な空気です。
Senor Coconutが、クラフトワークの「Tour de France」をラテンカバー。クラフトワークカバーアルバムの中の1曲。これも5年前ですけど(笑)
じゃあ、このへんから新しめのを行きますね。
The Struts って、まだ去年デビューしたばかり? だけどサウンドは昔っぽい本格的なロックバンドって感じでしょ。そりゃあ軽いけど、ストーンズの「Jumpin Jack Flash」
このカバーは入ってない。The Strutsはカバーを何曲もやってて、それをYoutubeで公開するのはプロモーションみたいです。
2CELLOSのカバーはどれも面白いけど、AC/DCまでやってる。 「Highway To Hell」feat. Steve Vai
ARCADE FIREはライブでは、デヴィッド・ボウイ、デビッド・バーン、ラモーンズ、デボラ・ハリーと、やたらと大御所と共演してる。これは共演してないけど、なんとDEVOの「UNCONTROLLABLE URGE」をカバー。なんかヘンタイっぽさがなくなって、普通のロックっぽくなっちゃってますけど。
フレーミング・リップスが中心なのかどうなのか、多くのミュージシャンが参加したビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の全曲カバー・アルバム『With A Little Help From My Fwends』から、「Lucy in the Sky with Diamonds」を。
おじさんなら、このタイトルの裏の意味を知ってますよね。若者に、教えて自慢しましょう(笑) この曲にはMobyまで参加してるみたいです。
一青窈が歌う「他人の関係」。これってエッチなドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」の主題歌なんですって。そうかぁ一青窈ってデビュー当時、普通の若いOLに人気だったから、その人たちが今、昼顔族に見立てられてるのね。
時計の針は、動いてるんですから(笑)