不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

外国人労働者が増えると、日本人らしさが際立つだろうか

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いまだに仕事上で出会うのは、アメリカ人が圧倒的だ。しかも、たいがいは上級職で日本語を話せない。私も英語を話せないので、単語で断片的に理解してるだけだ。それでもなんとかなってしまうのは、アメリカ人上級職が大したことを言ってないからだと思う(笑)

 

腹が立つのはクリスマス休暇だなんだとかって、12月になると早々と帰国してしまうことだ。もちろん下々の日本人労働者は業務が滞り、それは外注にまで及ぶ。日本人上級職がそこで判断じみたことを言っても、アメリカ人上級職が戻ってくるまで時間稼ぎ。外資系は、まあこんな感じ。アメリカ人は物腰がどうあれ、上からしか仕事してない。

あくまでも私の経験の範囲なので、そんなことはないだろと言われても、経験してないことはわからないですから、そこのところ、よろしくお願い申しあげます。

 

 

生活の中では、さまざまな国の人に出会う。繁華街では、日本人の方が少ないじゃんって思う場面も多い。でも観光客じゃなくて、書きたいのは働いてる人のことね。

少し前までは都心のコンビニでは、日本人従業員を見かけることは少なく、中国人留学生らしき人たちが多かった。最近は東南アジア系らしき人たちも多い。でも何の問題もない。徹底してマニュアル化されてるというのもあるけど、日本語話せるし。

 

コンビニ以外では、工場地帯で送迎バスや自転車で帰宅する外国人を見かけるぐらいだった。

でも最近、驚く場所で遭遇した。

 

ひとつは、そば屋。都心の良く知る某駅前に、十割そばの店が出来てた。仕事の移動中であんまり時間ないから、そばなら最適だ。そう思って外に出てるメニューを見ると、小さい丼もの付きで500円ぐらいだ。こんな駅前で安っすいじゃんと入った。

券売機で好きなのを買って、カウンターで券を渡す。渡すときに、なに? 従業員全員外国人じゃんとびっくりした。みんな東南アジア系。そば屋、しかも店内でそば粉をひいてる十割そばの店で、外国人ばっかりとは予想もしなかった。

味は、500円でこんなにウマイなんてと思った。セルフだし狭いカウンターばかりだけど、ぜんぜんオッケー。キレイでシックだし、お値打ちです。

 

だけどなんでこの店は、全員外国人にしたんだろう。時給っていったって、ひどい扱いをされてる農業研修生とかじゃあるまいし、日本人を雇うより多少は安い程度だろう。

だけど都心で日本人のアルバイトパートを採用するのは、時給の問題以上に、とにかく雇えないから募集広告費がかさんでしょうがないと聞く。儲かってるのは、求人広告会社ばかり。たぶん、そういうことが理由だろう。

 

 

もうひとつは、近くのスパでのこと。このシルバーウィーク、私はほぼ武道の稽古と家の片付けで終わった。家の片付けといっても、まあ自分のことだけだけど。こういうタイミングでやらないと、さすがに奥さんに怒られてしまう(笑)

最終日時間ができたので、サウナ行ってマッサージしてくるとひとりで出かけた。1年以上ぶりだ。

サウナと水風呂でカラダ緩めて、タイ式マッサージしてもらおうと。マッサージのエリアでは、マッサージ師が何人もいていろんな種類があるけど、タイ式はおじさんがひとりだけだ。タイ式は4つぐらいの店でやってもらったことがあるけど、ここのおじさんは抜群に上手だった。

入浴前に予約を取ろうとマッサージのカウンターに行くと、日本人が誰もいない‥ しかもコースにタイ式がない‥ タイ式は人気がなかったんだろうか。「すみません。タイ式はなくなったんですか?」と聞くと、できますよと言われたので、予約を入れておいた。

温泉内は、日本人ばかりが働いてた。でも着替えて、マッサージエリアに入ると、担当は小太りの東南アジア系のおばちゃんだった。マッサージが始まると「カラダ、柔らかいですねぇ。自分でストレッチしてます?」と聞かれたので、ストレッチじゃないけどめんどくさいので「してますよぉ」と答えた。

だんだん大技になってくると、おばちゃんがガッとチカラを加えてくる。体格差があるからかもしれないけど、一言でいうと乱暴。やったことある人ならわかると思うけど、タイ式マッサージはアクロバットチックなストレッチが数多くある、でもジワーッっとじゃなく、ガッとやられると、こちらも反射的にチカラが入るので、ぜんぜんゆるまない。

 

繊細さに欠けるのかなあ。どんなマッサージだって、相手の状態、反応を感じながらやらないと逆効果だ。そんなことを言い出すと、日本人でも感受性を持った繊細な施術ができる人は少ないけど‥

だけどここは、どうして外国人ばかりにしちゃったんだろ。人件費の問題か、それともできる日本人が雇えないのか。あるいはその両方か。なんとも、わからない。

ここの料金、安いわけではないんだけど。もしかすると、受ける側が施術者の腕のちがいを感じないのか? ふと、そう思った。

 

 

 

経済特区の優遇措置もあって、外資系企業はどんどん増える。上の立場でやってくる人たちは、日本語を話そうともしないし、それほど日本の文化とか習慣を知ろうともしないかもしれない。グローバリゼーションとかいって、社内公用語を英語にする企業もあるぐらいだし、大きな流れはそういう方向だろう。

 

中国にある中国企業の日本酒酒造会社もあるぐらいで、世界では日本的なものは、どんどん薄く拡散していく。それでいて、日本人だって、それほどの日本的なものや繊細さは求めなくなっているのかもしれない。

 

 

数年前だけど、空手の道場で、初めて来た東南アジア系の人に挨拶された。私も名乗って挨拶したら、その人が笑い出した。なんでだよと思ったら、実はつい先月までアメリカの東海岸にいて、サポートセンターに勤めてた。そこでは日本人の名前を名乗れと言われてたんだけど、名乗ってたのが私の名字だという。

いろいろ驚いたけど、なによりその人の日本語は、流暢だけどネイティブには思えない。当然、電話で問い合わせた日本人も、相手が日本人だとは思わないだろうに。

 

その時は、そう感じたけど、後から考えると、問い合わせた日本人も相手が日本人じゃないと思いながら、そんなことは気にしないんだろう。日本語で問い合わせて、日本語で問題解決できればノーブロブレム。むしろアメリカに住んでるのに助かるわ、という感覚なんじゃないだろうか。

 

もしかすると日本国内でも、そういう感覚に近づきつつあるのかもね。

 

 

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