都知事選の結果に一番ビビっているのは、内田幹事長か森元総理か

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今回の都知事選、小池百合子さんが立候補表明で「都議会を冒頭解散する」と言ったとき、何を言ってるんだこの人は。と思ってた。知事の権限どうこうじゃなく、都議会はそんなにマズイのか。東京都の問題が、それなの？というところが引っかかった。

私は都民じゃないし、ツイッターやテレビで都知事選ばかりやってるのはうんざりだわ。保守分裂、野党共闘？　どうでもいいわ、そんなもん。直接首長を選べるのに、組織の意向で選ぶのかよ、あほらし。ぐらいの感じだった。

ところが猪瀬元知事が、ツイッターで発信しはじめたことで、俄然興味が出てきた。

NewsPicsに猪瀬ロングインタビュー「東京のガン」あり。「自民党の皆さん、旧い自民党を破壊してください」内田茂幹事長の陰湿ないじめに耐えられず自殺、樺山都議の遺書、擲り書き切ない。 https://t.co/oD2ZCRkiTS pic.twitter.com/T0nDZHPJ17
— 猪瀬直樹/inosenaoki (@inosenaoki) 2016年7月13日

おお、小池さんが言ってたのはこのことか。なるほどね。

舛添さんがリオに行きたがってることが話題になったとき、都議会どころか各区議会でも視察行くなんて話がチラチラと出てたけど、渋谷区では渋谷のドンと呼ばれる東京オリンピックまで生きてるのかよ、議員をやってるのかよと思われる高齢の議員が視察に行くなんて話があった。いったい東京都議会区議会議員ぜんぶで何人がVIP扱いでリオまで観光旅行に行くんだよ。セコいのは舛添さんだけじゃなく、国会議員から区議会議員まで、ほとんど全員セコいんだわ。

東京大改革とは、そういうこと？

今夜8時参議院選挙の終了とともに、自民党都連への推薦願いを取り下げに党本部へ参りました。14日からの都知事選には推薦なしで出馬いたします。「都議会のドン」やひと握りの幹部による都政運営を改め、都民のための「東京大改革」を進めます。 pic.twitter.com/tnttBcilEw
— 小池百合子 (@ecoyuri) 2016年7月10日

というか、過疎地の村議会は必要でも、区議会なんて、なんにも必要ない。調べてみると現在の都議会議員数は、123人。23区の区議会議員は911人にもなる。東京は議員だらけ。人口の少ない千代田区だったら、1000人足らずから投票されれば当選してしまうというんだから、まったく冗談みたいだ。こんなのちょっとした組織なら、区議会議員を作れてしまうじゃない。
都議会だけじゃなく、区議会まで牛耳ってるのが、内田茂自民党都連幹事長なのか？

猪瀬元知事は、どうして内田茂幹事長を東京のガンだというのか

猪瀬さんは執拗だ。NewsPicksでインタビューを受けている。

副知事になった直後の2007年秋に行ったのが、参議院の議員宿舎建設の中止です。森をつぶして、宿舎を建設するというので、それはおかしいと主張しました。

石原さんを説得して、建設予定地の現場に来てもらって、テレビのカメラも連れて行って、メディアでもこの問題を訴えました。それがうまくいって、宿舎の建設計画は消えました。

これに怒ったのが、内田茂・都議会議員です。

これが事実なら典型的な利権政治家だけど、参議院の議員宿舎建設だから、当然、国会とも強いつながりがある。

テレビでは扱われないということだけど、昨日の池上さんの番組で、猪瀬元知事が登場。生放送で、はっきりとこのことを言った。小池さんにも透明性をと言った。水道橋博士によると、猪瀬さんは小池さんをバックアップしているらしい。
なぜ都知事選は繰り返すのか――小池の影法師・猪瀬直樹の研究

猪瀬さんは内田幹事長から、徳洲会からの資金問題で百条委員会を開かれ、その恨みが原動力だったとしてもぜんぜんOKだ。5000万の選挙資金の扱いの、いやもし実質的に献金だったとしても、悪さのレベルが違う。

週刊文春がやりはじめた。

内田茂自民党東京都連幹事長（77）が役員を務める会社が、複数の東京オリンピックの施設工事を受注していたことがわかったという。そればかりか、その会社が「五輪施設だけではなく、豊洲新市場の関連工事など、都発注の工事もたびたび受注」という。

ああ、豊洲ね。土壌汚染してると分かってるのに、金かけて汚染対策しているやつね。

東京オリンピックの予算は、猪瀬さんが東京都知事のころは3,000億円程度で「世界一カネのかからない五輪」と言っていたのに、昨年末の時点で6倍の費用がかかる試算。誰が悪いのかって、そりゃあ誰でしょう。オリンピックの悪役といえば森元総理ですけど、当然、その名前も出てきてます。
舛添前都知事が、強気から一転辞任することになったのは、内田幹事長との関係だという。

犬猿の仲から蜜月、という時期もあったそうだけど、それは

舛添さんが独断で東京五輪の会場計画の見直しを進めたからです。特に、都内3会場の建設を白紙撤回したことが決定的でした。都議会自民党の利権を奪う格好となり、一気に溝が深まった。また、エンブレム問題が取り沙汰された時も、騒ぎが拡大することを嫌った内田さんは、会見でこの件に触れないよう舛添さんに頼んでいました。しかし、舛添さんは調子に乗って持ち出してしまった

そして森元総理との関係は、週刊ポストによると

「安倍さんが総裁に返り咲いた前回の総裁選では、選挙終盤に森さんが自民党都連のドン・内田茂さんに票の取りまとめを要請に来た。森さんはもともと石原伸晃さんを推していたが、劣勢とみるや都連に『石破（茂）を当選させないために安倍に入れてくれ』といってきた。議員引退後も政府と地方のパイプ役を担っているのが、森さんのパワー」ですって。