基礎のない矢野顕子の天才性、そして坂本龍一のA.I.的な秀才性
昨日土曜の深夜、テレビ朝日の『はくがぁる』という番組で、MC夏目三久、ゲスト清水ミチコと坂本美雨で「矢野顕子学」をやっていた。
清水ミチコさんといえば、言わずと知れた矢野顕子ファン。番組では清水ミチコさん、高校一年生で矢野顕子に出会い、世界が変わったそうだ。
こんな動画まである。
清水ミチコが語った「坂本龍一が矢野顕子のピアノを聴いたときに、どう思ったか」という話がすごい。坂本龍一は
ジャズとかロックとかだけじゃなくて 印象派とか現代音楽とか分かった上でやってるのかと思ってたら
全然知らないでやっていて、これは天才なんだと思って(笑)
というのだ。私もびっくり。
私は矢野顕子さんのアルバムは「ごはんができたよ」と「BROOCH」しか持ってないけど、ジャズとクラシックの基礎がある上で、「春先小紅」とかポピュラーミュージックをやっているんだと思ってた。
スマスマでSMAPと共演したのは、どういう気持ちだったんだろう(笑) 基礎はなくても素養だらけだ。
矢野顕子 春咲小紅
矢野顕子 ごはんができたよ
AKIKO YANO - BROOCH Pt.1/4
清水ミチコさんによれば、
元夫・坂本龍一が「そんな基本的なことも知らないでやってるの」 矢野顕子「知らないけど弾けるよ」という会話があったらしい。
矢野顕子さんはピアノの専門教育を受けたことがないというのだから、天才も天才だ。
坂本美雨さんは、坂本龍一と矢野顕子の娘。娘が爆笑ものの話を明かした。
離婚後かもしれないけど、美雨さんによるとお互いの音楽に触れないようにしてると思ったら、母・矢野顕子が坂本龍一のコンサートに行くという。周囲がざわつく中、ふたりでコンサートに出かけた。本編が終わった後、母は帰るという。娘が階段まで送り、楽屋に行かないの?と聞くと「うまくなったんじゃない。って言っといて」と言って帰っていった。
世界の坂本にそんなこと言えるのは、世界にただひとり矢野顕子しかいないわ(笑)
私は昔から坂本龍一は、すごい秀才だと言っていた。とても好きだし、天才だと思うけど、あらゆる音楽を知っていて理論もわかっていて、音楽を作っている。だから教授と呼ばれるんだと。
わかる人にはネタ元がわかる。パクリじゃなくて、コラージュ。意図的に組み合わせている。もしかしたらA.I.が音楽で活躍するなら、坂本龍一の方法論に近くなる気がする。
でもA.I.は矢野顕子に近づけない。少なくとも、21世紀中は無理かもね。娘、坂本美雨によると「母は宇宙人です」ということだから。宇宙人については、A.I.だって学習できるほど情報得られないしね(笑)
11月30日に発売されるベストアルバム『矢野山脈』のPV。清水ミチコさんは公認すぎるほど公認。声は、それほど似てないけど(笑)
矢野顕子 40th Anniversary ALL TIME BEST ALBUM 『矢野山脈』Trailer
今日のBGM-433【矢野顕子 - 飛ばしていくよ】
2014年出たアルバム「飛ばしていくよ」のタイトル曲。今回、この記事を書くのに検索したらこの曲を見つけて、めちゃめちゃいいじゃんと。私はALL TIME BESTより『飛ばしていくよ』を買うわ。