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不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

はじめての救急車

[なんてことのない日常]

昨日は、朝一から撮影だった。点数も少なく、順調に終わって、カメラマンがデータをCD-Rに焼こうとしてたとき、あれ? なんか固まってる。
どうしました?
なんかこのへんが…と、左の股関節付近を指す。
ああ、じゃあ座ってください。とイスを尻の下に入れたんだけど、座らない。中空に尻が浮いてる。
しばらく様子を見てたんだけど、動かない。問いかけても答えない。あら?
やっと「足にチカラが入らない」と言う。いやいやチカラが入ってなかったら、こんな姿勢出来ないけど。
様子がおかしい。
私はてっきり、姿勢から椎間板ヘルニアとか、背骨の何かがおかしくて、しびれが出たんだろうと思って、横になりますかと聞いて返事がないから、じゃあ腕につかまってください、座りましょうと腕を差し出しても、ほとんど動かない。こりゃあ重症だと思って、床に横になりましょうと、後ろから脇の下に腕を通して、ゆっくり後ろに倒しながら、足幅を広げていって四股立ちのようになりながら、腰を下げていって座らせた。

ようやく、床に座らせて、寝かせようとしたら硬い。無理に倒さない方がいいやと思って、少しカラダを離したら、痙攣を始めた。え、ど、どうした? 
やっと他の人たちも異変に気がついて、寄って来て、どうしましたと聞くんだけど、私にも分からないって。
後ろからもう一回脇に腕を通してから、徐々に寝転ばせた。床が硬いので頭の下にクロスを折り畳んで枕にしたと思ったら、肘と膝が曲がったままの姿勢で大きく痙攣。クライアントの女の人が気道を確保してと言うから、そうだよと思って、首と頭の間ぐらいに手の平を当てて、軽く持ち上げて、アゴと押して口を開けさせたら、白目をむいて泡を吹き始めた。救急車呼んでください。
ああ〜、もしかしたらこのまま死んじゃうのかもな、ってぐらいに異常な感じ。脳溢血とか、そういうのだろうか。心臓が止まったら、心臓マッサージしなきゃなと冷静に思う。
クライアントの人が私に、こういうの詳しいんですかと聞くから、いやいや全然です。初めての経験。

5分ぐらいして、白目じゃなくなって、「え? 私、どうしたんですか」と聞いてきた。意識は完全に戻ってる。だけど、途中のことはまったく憶えていないよう。スゴい汗だ。そうこうしてるうちに、救急車が到着。救急隊員が、「倒れた様子をご覧になってた方は?」と聞くので、説明した。頭打ちましたかとか、かなりいろんなことを詳しく聞かれてけっこう、時間が経った。それから、やっと担架に。
救急車に乗ってくださいと言われたので、本人の財布なんかが入ったバッグを持って乗り込む。うわ、救急車って狭い。まっすぐ座れないじゃん。そこでも、詳しく聞かれる。それから本人に、いろいろ質問。なんだよ、病院に早く行かなくていいのかよと思ったけど、考えてみれば症状から原因をある程度把握しないと、病院に連絡も出来ないってことね。受け入れてくれるか、くれないかが判断されるわけだろうし。

名前、年齢、住所が聞かれて、本人が住所をすぐにしゃべらない。救急隊員が「もともと憶えてないのか、今、出てこないのかで違うんですが」とおっしゃる。そうだよなぁ。
あら〜、記憶障害があるんだろうか。脳がどうにかした? と思ったら、しゃべりだした。
ところがしゃべりだした住所が、私の知ってる場所じゃない。これにはビビった。なんかと記憶が入れ替わってる? 個人的な付き合いはないけど、仕事上では、もう何年も付き合ってる。何年か前に家を建てた話は聞いてるし、ざっくりした場所は知ってるけど、しゃべりだした住所は、東京じゃないしマンションだ。売れっ子だから、ローンが払えなくて引っ越したというのも、想像しにくい。


やっと搬送された病院は、たぶんけっこう近い。徒歩圏内だろう。というか、超有名な病院だ。テレビにも出ることが多いから、聞けば誰だって知ってる。へ〜、ここがねと思ってたら、付き添いの方は、待ち合いスペースでお待ちくださいと言われた。で、そのまま3時間近く(笑) 今朝は、いつもより1時間は早く出てるし寝不足。疲れがどっと出て、眠くなるけど、病院のベンチは姿勢良く、びしっと座るしかない形状だ(笑)
看護婦さんが、ご本人がお話しされたいということなんですがと呼ばれた。救急治療の部屋に入って、仕事の話をされた。ああ、もうかなり普通だ。でもなんか指になんか付けてるし、点滴もしてるし、鼻にもチューブが突っ込まれてる。エラいこっちゃな。仕事の話は了解で、その後に今日乗ってきたクルマはレンターカーなんだという。ああ、そうだ。隣の駐車場から機材運んだよな。あのままにしといたら、駐車料金がいくらになることか。
と思ったら、レンタカー屋に電話して延長を言ってくれないかと。え、どこのレンタカーよ。○○レンタカーの××店だと。電話番号は、分からないと。まあまあ、調べて交渉するしかないよね。

突如、医者が入ってきて、それまでの検査で分かったことは、ビタミン何々となんとかが欠乏してる。お酒とインスタント食品だけの生活してるでしょう、今の段階では、それが原因だろうとおっしゃる。ホントかよ、そんなのであんな状態になる? と疑問だったんだけど、でもそれまでもしかしたらと想像してたことと結びついた。もしかして、離婚した?
普通、レンタカー屋より奥さんに電話して呼んでくれないかと頼むよな。
医者はこれから脳のMRIを撮る。残ってるのは脳の検査ですと言って、出ていった。入れ替わりに看護婦さんが入ってきて、いろいろ質問。私は、ちょっとすみませんと話を遮って、「検査が終わって、その後、入院するとかしないとかの判断が出るまで、最短でどれぐらいですか」と聞くと、早くて1時間半。長くて3時間ぐらいだろうとおっしゃる。じゃあ、私は1時間半ぐらいで戻ってきますと言って、慌てて外に出た。だって撮影場所にとにかく戻らなきゃいけない。今日のデータで、入稿しなきゃいけない。財布の中にあんまり持ち合わせがないから、銀行にも行かなきゃいけない。電話もしなきゃいけないし、とにかくやることいっぱい。

と外に出たものも、ここはどこ? どうやって戻るんだよ(笑) 救急車から外はまったく見えないので、どういうコースで来たのか、さっぱりだ。町内の地図を見つけたのでチェックすると狭いエリアしか書いてない。う〜ん。方向はこっちだなと思って歩き出したんだけど、もう夕方だというのに、かなり暑い。それでも早足で汗びっしょりになりながらスタスタと。

とまあ、ここまで書いてたんだけど、こんな風に書いてると、いつまで経っても終わらない(笑)
結局、退院出来ることになって、私が家まで送っていくことに。その代わり、いったんうちの会社に寄ってくれ。会社で30分ほどでデザイナーとやりとりしてまとめて来るからと。
それにしても、クルマは若者の向けの4WDだ。運転しにくい。ウインカーとワイパーが左右違う。あ、そうそう、雨が降りだしたのよ。高速がオソロシかった。本人を送って行って、機材も運んで、そこから私はJRの駅まで歩く。これがまた遠いこと。
家に帰り着いたのは、もちろん日付が変わってた。昼も、病院の売店で買ったパンだけだったし、やっとマトモな食事。でもパソコンを立ち上げて、何通ものメールに返信しときながらね。


数時間分のロスが、今日に順送りになって、今日も仕事が大変だった。でも本人から電話もあって、すっかり良くなったようだ。いろいろした甲斐があったというもの。良かった。
私は何から何まで、初めての経験だったけど、自分がああいう事態になっても冷静に対処出来るんだなということが確認出来て良かった。



今日のBGM-145【 HASYMO - Everybody Had a Hard Year 】

いろいろ大変なことはあるけど、あれだけ凝縮した大変な事態に対処することを思えば、大したことないじゃんと思える。それも良かったな。