不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

カップヌードルの3分間と横綱の猫だまし

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猫だましを使う横綱は品格がないとかなんとか、Yahoo!のアンケートでも熱いバトルが繰り広げられていて、半数ぐらいがダメだと言っている。それを見て、げんなりしながらカップヌードルをすすってた私。
外へ昼を食べに出る時間があれば、こんなアンケート見なかっただけどなぁと後悔。そんなことを思いながら、夜にこのネタでブログを書こうと決めた。この内容は人の役に立たないけど、私のストレス解消になるわ(笑)

 

だって品格って言葉聞くたびに、ああーとため息が出る。武士道とか言い出す人を見ると、現実の世界で武士道どうのなんて言ってる人に会ったことない。品格って言葉も、聞いたことがない。それなのに日本人はどうも、品格とか、武士道とかって言葉が好きみたいだ。

 

だけどたいがいその手の言葉を使う人って大げさか、勘違いか、嘘つきかのどれかだわ。
武士道って、主君のために命を投げ出すってこと? 相撲で主君っていうと理事長? え、理事長亡くなったって…

 

そ、そうなのか。

それは矛先を変えなきゃ。

 

あの曾野綾子大先生が「ハロウィンが日本古来の文化ではない」と産經新聞のコラムで書いたそうだ。日本古来の文化なんてことを持ち出すんだったら、社内公用語を英語にしてる企業は批判しないんだろうか。自動車メーカーに「日本古来の文化ではない」とクレーム入れないんだろうか。政治家に古来の文化じゃないから、着物を着ろと言わないんだろうか。それぐらい、好きなことだけに使えて、もっともらしく聞こえるから便利な言葉よね。品格とか武士道も似たようなもんだ。

 

老舗って言葉は、東京では数十年程度で老舗と名乗ったりするが、京都では創業400年以上じゃないと老舗扱いされないと言ったりする。でもwikiをチェックすると
東京商工リサーチによると創業30年以上事業を行っている企業となっている。IT業界など比較的新しく企業の勃興が激しい業界や市場では、5年ないし10年程度で老舗扱いされることもある」と書いてあるから驚く。30年なんて一代しか続いてないじゃん。そんなところで、老舗なんて言われてもなぁ。IT企業って、だいたい寿命は7年ぐらいだと言われるから、対寿命なら10年でもちょい老舗だわね。

だけど曾野綾子大先生は、文化に「日本古来」と使ってるから、さらに理解不能。古来って、はるか昔のこと? さてはスターウォーズのオープニングで「A long time ago in a galaxy far,far away…」って出てくる昔ぐらいか? 何時代ぐらいからなんでしょうね。


私は複数の武道をやってるから、毎年いろんな神社に、団体で正式参拝してる。

正式参拝って、拝殿に上がって祝詞を奏上していただき、玉串を奉り、出がけにお神酒をしていただくもの。普通の参拝みたいに、格好はなんでもいいってわけじゃなく、ご無礼のないもの。私たちは道着だけど、事前にふんどしをしめて禊場で禊をしたり、最低限手を洗ったりする。

神社と言っても鎌倉時代から続くものもあれば、江戸時代に出来たもの、明治期以降のものもある。
正式参拝で神社から求められるルールというのは、新しいところほど細かい。由緒あるところの方が、ゆるい。
とまあ、そんなもんです(笑)


変化したのはいつか。誰がいつ変えたのか。それこそ古来、神社は氏神信仰から今でいうパワースポットみたいなところに自然発生的に出来てたのかもしれない。それが怨霊を鎮魂するためとか、風水的にどうのとかでも作られるようになったり、明治期には国家神道とか神社合祀とか神社が所有する鎮守の森を取り上げ伐採して売り払ったりと、ずたずたにされてしまった。

 

相撲だって、古来からの神事だとされている。神事である以上、決まり事があるはず。神がおとづれ、依りつく依り代はどこにあるのか。力士が依り代となって神通力を発揮する。その最たるものが横綱という説が一般的で、だから横綱には特別な品格が必要だとする根拠になっている。

ふーん、力士が依り代。神が宿る力士ねぇ。

それを信じてるんだったら、力士を神聖なものとして扱えよ。横綱審議委員会なんて俗人ばっかりじゃねぇかよ。土俵が神の聖域なんだったら、座布団投げたり騒いだりしてる奴は罰当たりじゃねぇかよ。神通力を分析してる奴は、神レベルなのね。

って、そんなこと誰も信じてないでしょう。信じてますか? いつまで信じてないことを建前として、神事だ品格だって、言ってるんじゃないよ。

 

今ね、大相撲を見ると土俵の上には吊り屋根があるでしょう。あれってヘンだと思わないですか。
日本相撲協会の公式サイトによると、昭和27年に「四本柱の撤廃 代わりに吊屋根、四色の房を下げる」とある。wikiの蔵前国技館のページには「享保年間より250年にわたって続いてきた四本柱を撤廃」とある。さらに検索すると吊り屋根にしたのは「ぶつかって怪我をする力士がいたから」という説や「観客の視線の邪魔になる」という説がある。
NHKがテレビ放送を始めたのが、昭和28年でその年から大相撲中継を始めてるから、柱があったら邪魔よね。

 

どの説でもいいけど、神が訪れるには目印となる柱がいるのよ。神社に鳥居があるのは、その柱を神様が目印にして訪れるため。鳥居を入ると神域で真ん中を歩いちゃいけないのは、神様が通るから。
だけど国技館の土俵には、目印となる柱がない。神様は迷っちゃって、訪れないかもね。神様が見てなかったら、奉納演武でもないし、ましてや神事でもないよね。
どっちにしろ250年続いてきた四本柱を撤廃したんなら、伝統ある形式でもないよね。


私は力士が依り代となって神通力を発揮するなんて、そんなのも近代になってから後付けされたストーリーなんじゃないのと思うけどな。