不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

チープ革命の落とし穴が、ぽっかり開いている

広告が出てることさえガマンすれば、こうやってブログを無料で書いていられるのも、チープ革命のおかげだわ。FREE!でもいいけど、チープの極限まで来てるのが、こういうブログサービス。

 

きっと株式会社はてなは、広告収入や有料ブログ、☆やTシャツやステッカーを売ってなんとかしてるんだろうかしらね。

 

チープ革命というのは、雑誌『フォーブス』のコラムニストが発明した言葉だそうです。ITを中心に、モノやサービスの低価格化が導く革命的変化なんだそうです。なんでIT系が中心かというと、ムーアの法則が集積回路の話だったのに、信じる人、信奉する人が多いから、あらゆるIT関連のコストがどんどん下落していくという現象すべてに通用してしまってる。

 

あれ? じゃあIT以外のモノやサービスはなんで?

ハードが安くなれば、ソフトウェアも安くなる。オープンソースが志だったり戦略だったりするから、共通で使える部分の開発がいらなくなったりするしね。

たぶんそういうこともあるけど、ハードウェアの値段に引っぱられているところが多いんじゃないか。と私は想像するんですけど。

 

IT系全般が安くなり続けてるから、例えばこんなことも起こる。ネットショップで売れば、人件費はほぼタダになる。じゃあECサイトへ一気にシフトだ。

大手のメーカーや小売業でも、固定費の少ないECサイト vs 人件費や家賃や光熱費が高い実店舗 という見方をするから(あ、経営者がしなくても株主がする)、人は社員ひとりだけにしろとか、そんな風潮がすでに蔓延してる。

 

消費者にとって、チープ革命は万々歳なんだろうか

食材偽装の謝罪が止まらない。食品業界的には、前から言われていたことで、以前も書いたように世間で表示されている名古屋コーチンは、供給量を上回る。

スーパーがどれだけチープに契約して、問屋は対応できないから産地偽装米を入れたとしても、スーパーは処罰されない。

そもそも産地の定義自体、法律がおかしいらしいけど。

マレーシアから持ってきたウナギを、浜名湖で1週間泳がせたら浜名湖産のウナギになる。

 

ホテルのレストランまで偽装していたのは、想像すると、フレッシュかフレッシュじゃないか、どこ産なのかなど、客にはわからないし、客がブランド志向過ぎる。そして客数も減り、ますます利益確保のために護偽装が常態化する。というのが実情じゃないのかと。

かつては安い回転寿しが、見た目も味も似ている深海魚を使ったりするぐらいだったのが、今やホテルまでが似たようなことをやっている。これだってチープ革命

偽装ならまだ安全だけど、不衛生でもわからない、ケミカルに作ってもバレないとなったら…

ホールディングスや経営陣は、数字の上だけで、毎年「原価率を引き下げろ」と言うんだから、偽装があって当たり前。さらに、その先の懸念も妄想じゃないかもしれない。

 

評価もチープに買える。

はてなブックマークだけじゃなく、SNSでの口コミも安く買える。いいね!は単価いくらですか、みたいな。アップルは、App Store のステルス口コミにお手上げ状態だという。

米Appleもお手上げ? アプリストアにはびこるステルスマーケティング

 ネットの世界のお手軽さは、リアルの比じゃないし。

 

チープ革命のリスクは、権威がない。誰も信用できないというところ。

もう老舗だから、国が保障しているから安全安心だなんてことは、まったくなくなってしまっているんだから、誰もが自分の五感を使って判断しないといけなくなっている。情弱という言葉があるけど、すべてのジャンルや裏情報にまで通じてる、なんて人はどこにもいない。

 
どこかで反転するんだろうか?

 ムーアの法則は、そもそも当てはまっていないという見解もあるそうだけど、大方の見方として2020年には通用しなくなると言われているそうだ。

 

ニセモノを出していたことがバレた高級店は、客数や客単価が何年も戻らないかもしれない。高級店が生き残る道は、うちは他所より高いですけど、本物を使った料理ですと打ち出すしかないように思える。

たぶん、そんな反転の兆しはある。

立席がメインだけど、「俺のフレンチ」は原価率60%超で、中には原価の方が高いというメニューもあるそうだ。原価率の高さ、客単価の安さを回転率でカバーしているという。

坂本孝社長が振り返る!「俺のフレンチ」誕生の軌跡

入ってみたいけど、見かけるといつも人が並んでる。

 

小売店で人件費を削りまくって、行き着く先はセルフサービスか自動販売機なのかもしれない。でも、たぶんあり得ない話だ。

『マイノリティリポート』や『トータルリコール』みたいなSF映画でも、人が接客してる。ロボットや自動販売機だけで成り立つ店、あるいは街は、きっと想像したくないんだろう。『ブレードランナー』では、遺伝子操作で作られたレプリカントが過酷な労働に就いていた。

 

そろそろ、いろんなところで反転が始まらないとね。

 

 

 

今日のBGM-310【 Cheap Trick - I Want You To Want Me 】

安いダマシね(笑)