人格やキャラの使い分けできないおっさんは、老人だと思って相手した方がいい
年齢の問題ではないと思うけど、でもやっぱりある年齢あたりを境目に「もうジジイじゃん。ジジイだと思って相手しないと」と感じる言動をする人たちがいる。私が感じるのは30代後半から、もうけっこうある。
そういう傾向があるんだから、もちろん自分だって気をつけなきゃと思ってるんだけど。
Facebookで絡んでくる老人世代がウザいという記事
日刊SPA!で、そんなタイトルの記事が出てた。
大学のゼミの教授が、Facebookで何か書き込むとものすごい速さで『いいね!』が押して、コメントを付ける。そのコメントが、とにかく上から目線で厄介だという。
それだけじゃなく、学生のプライベートなことまで書いているという。
「個人名こそ書かれてなかったんですが、成績から授業態度まで事細かに書かれていて、あたしの別れ話に至っては『若いうちにはいろいろな経験を積んでほしい。別れは辛いけど、この経験を生かしてほしい』って。もう、おまえ何様だよ!って思いますよ。しかも、こういう書き込みに『いいね!』を押して、偉そうにコメント付けてる“友達”もムカつきます。みんな50代とか60代で、こういうジジイやババアはまとめて消えちゃえばいいのにって思います」
日刊SPA!だし、どこまで本当なんだよと思うけど、実際にこういう傾向の人がいることはいる。
Facebookである中小企業の二代目社長は、長時間Facebookに張り付いてて、コメントしようのないコメントを入れてくる。
まったく、どれだけヒマなんだよ。仕事しろよ。社員は呆れてるじゃん。それにうちとは1年以上取引ないしね、客でもないし、あんたと現実のお友だちじゃないんだよと言いたくなる。というか、これだけ素っ気なくしてるんだから、察知しろよ。
Facebookは好きじゃないけど、仕事でやってるから、しょうがない。複数で管理者側になってたりしてる。
人格の使い分けが理解できないおっさんたち
どんな企業のプロモーションでも不可欠になったSNS。議題にのぼっても、当たり前のようにSNSを使っている人でさえ、仕組みを知らなかったりするし、現実に投稿するとなると、どう使い分けるんだということがまったく理解できなかったりする。
Facebookなら個人に紐付いて、企業や団体のFacebookページがある。ツイッターなら企業や団体のアカウントだけでも開設できるけど、もちろん個人のアカウントとは違う。
そんなことは教えられなくたって、誰でも理解できてるはず。だと思うんだけど、そうでもない。
頭で理解してもカラダがそう動かないのが、中高年だ。いやカラダというか、なんというか。なんて言えばいいんでしょう(笑)
管理職だと、ほぼ無理だ。
本名でやってて、煽るような有名アカウントもいるけど、あれはビジネスだ。仕事用で設定しているキャラ。仕事としてやっててメリットがあるからやってるだけで、メリットないのに炎上させてたらただの人格破綻者だ。
いやあの、たまにいるみたいだけど(笑)
なぜ多くの管理職が無理かというと、自分のアイデンティティが仕事で、それがほぼ全人格になってるから。
だからネットのコミュニティやSNSについての知識を仕入れれば仕入れるほど、自分ではできない。近づきたくない。どころかネットでコミュニケーションしてるヤツはバカだと言い出す。
日刊SPA!に出てる教授のようにSNSで頻繁に投稿してる人は、反応が芳しくないので、いつか気がつく。気がつくと「こんなのやってるヤツはバカだ」と言い出す。
特定集団のポジションを、全人格のように感じる人たち
仕事だけじゃない。会社以外でも、あらゆる集団で高いポジションにいる人たちは、往々にしてそれが全てのように思っている場合が多いんじゃないだろうか。
医師、弁護士、団体の長、技芸の師範、教師、そして自治会やPTAの会長まで(笑)
そこに属さない人たち、関係のない人たちにとって何の意味もないポジションなのにね。
わかりやすいのが政治家。巫女さんに応援してくれよなと言ったら「自民党は好きじゃない」と返されて、なんだ巫女のくせに。夜に教育してやろうかと思ったと発言した政治家は、あらゆる点で勘違いしてるゲスだ。
舛添都知事が、海外出張でスイートを使うのは客を招くためだと強弁した。まぼ毎週金曜の午後、早い時間に都庁を出て公用車で別荘に行ってたのは、体調を整えるためと翌週に備えるための仕事をするためで問題ないと言った。都のルールがどうであれ、会議室じゃなくスイートを使うのは、ほぼ接待。そんな外交を都知事がする?
都庁を早く出るのは夕方からの渋滞を避けるためで、少なくとも仕事を優先するためじゃない。
どう考えたって、都の経済規模はそこいらの国より大きい。都知事は下位の国の首長よりエライんだから、それにふさわしい待遇で当然だと考えているんだろう。
地位がある人を勘違いさせるのは、日本がそういう体質の国だからだろう。金や権力があれば、それにあやかりたい女性、あとに続きたい出世したいと願う男性から、持ち上げられ甘やかさせる。
だからあらゆる組織や集団は、腐っていく。
ブラック企業を支えているのは、ぎりぎりまで絞られて使い捨てされる若者じゃなく、管理職だ。
たぶん日本は高度成長期に、ほとんどの企業が滅私奉公だった。">滅私奉公で出世した人たちは、オレもそうしたんだから、お前らもそうして当たり前だ。男なら、そうするのが当たり前だと思ってる。
それが団塊の世代。象徴的に言われる「部長の引越し」なんかやってられるかよという人は、スピンアウトしてる。
もっと下の世代でも、この会社や組織や集団が自分のアイデンティティになっている人は少なくない。これだけ価値観を信奉し、集団につくしてきたんだから、下のヤツらには、自分につくしてもらう。みたいな。
もちろん自分がされてイヤだったから、下にもしない、求めないという人はいる。損得勘定でいっても、滅私奉公してつかえても得になることはない。そんなに安定的に成長し、長続きする組織なんてもうない。そんなの、年金と同じだ。
先日テレビで、創業して二、三年のベンチャー企業の新入社員を取り上げてた。私は既存の市場だし既存の技術だし、いったいどのへんがベンチャーなんだと思いながら見てたんだけど。
そしたらそのベンチャーの30代の社長が、新入社員を呼び捨てにして呼びつけてた。あー、勘違いしてるよな、この人と私は思った。
社長はその会社の中のポジションで、仕事上の立場なだけ。全人格的に優れてるわけじゃないし、偉そうにしていいわけじゃない。
全人格的に優れていると感じ、その勘違いを支える人たちが多いのは、日本人の遺伝子に刻まれてるからかもね。
複数アカを使い分ける中高生たちがオトナになって、発言力を持つようになるまで、こういうのは変わらなかったりして。
今日のBGM-415【 Avicii - Waiting For Love (Jump VR Video)】
EDMでこれだけPOPで捨て曲なしのアルバムって、スゴイわ。