不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

TPPと増税と円高

金曜日、家に帰ってきてニュース見てたら、野田総理がG20で消費税増税を明言した、事実上国際公約だと聞いて、驚いちゃって。そりゃもう国内で何にも語らないで、海外でカッコ良く表明したってことも、フザケんなだけど。それ以上に、これがどういう意味を持つか、バカなんじゃないのと思っちゃって。きっと土日のテレビや新聞で、なんか言うだろうなと思ったら、まったく何も言わないから、私の見方が当たるかどうか、書いてみとく。


ニュアンスは分からないけど、カンヌで言ったんだから、世界中がギリシャの財政危機と関連づけて考える。イタリアももっとヤバいという話だけど、日本は財政の健全化を間違いなくやりますよ、というメッセージ。いま、ユーロが危ない、ドルも信用ならない。行き先のない金が円に向かい、円高をもたらしてると言われてる。日本は金融緩和が行わず、各国は金融緩和をやってるから、円の希少性が高く、円高になっているという人もいるけど、いずれにせよ、日本は破綻しない、ユーロやドルと比較すればマシだと世界中から思われてるから、円高になっているのは間違いないだろう。

そこに、消費税上げますよ、財政の健全化を目指しますよって宣言しちゃったら、どう考えたって、あーた。円は最高値を更新したばかりだけど、さらに野田総理が“口先介入”して、お墨付きを与えたのと一緒だ。と、私は思うんだけど。こういう見解って、見かけないんだけど、どうして? もしかして、私がアホなのか(笑)


野田総理、国内向けには、まず税と社会保障の一体改革だと言うんだろう。だけど年金も健康保険も、要するに国が保証したマルチ。ねずみ講が仕組みとして破綻するのは、新しい参加者が減少した時だ。そんなこと、大昔から分かってることじゃないのか。世代間の支え合いとか、お互い様の支え合いとかいう能書きなんて、たとえば20代以下で、ひとりでも信用する人がいるだろうか。
社会保障を消費税で支えようとすれば、毎年毎年税率を上げて行くしかない。で、支給を68とか70歳とか、払うだけ払って実質的に何にも取り返せない人を増やそうっていうわけだ。人口の多い団塊の世代が受給する前に、どうにかしなきゃいけなかったのに、選挙が怖いので自民党時代から誰もやってこなかった。後期高齢者医療制度もなくしちゃった。
だから消費税を少々上げたところで、社会保障を立て直すなんて無理だし、結局は国がボッたくるしかない。
つまりは財政再建に使うってわけね。
え、財政再建? EUはギリシャに対して、公務員削減や緊縮財政を要求してるよ。民主党、公務員削減をやらず、事業仕分けで削減するはずの公務員住宅は、ほぼそのままでね。あとはバラマキ。セオリーとは、逆のことをしてる。


あんまり横道に逸れ過ぎると、長くなっちゃうので、テーマを戻して円高ね。
TPPで総務省経済産業省は、これだけの経済効果があるって言ってる。輸出が伸びるから、経済成長につながると。ん、輸出が伸びる? 円高でも? 
液晶テレビ市場では今、サムスンとLGが1位2位を占めてるそうだ。そりゃあウォン安だからね。TPPに参加して、関税が撤廃されて、パナソニックや東芝がアメリカにガンガン輸出したって、円高が続いてれば、関税かけられてるのと一緒だ。
対して輸入は? 海外から原材料が安く入るから安く生産出来る。だけど輸出しようとしたら、円高が足かせになる。国内で消費しようとしても、消費税が年々上がってるから、消費は冷え込んでる。問題は、いままで関税で保護されてた農産物なんかで、円高効果と相まって激安になった農産物が入ってくれば、どうしたって、その価格に引っ張られる。ものすごいダメージかもしれない。となると、そこで農家に対して補助金を出す。ダメージを受けるところには、補助金で納得させる。
円高対策だって、ドル買いとか、中小企業支援などのバラマキで、景気は良くならず、円安にもならず、効果はないのに財政は、さらに悪化する。円高とデフレがどうにかならなきゃ、景気が良くなるわけもなく、雇用が増えるわけもないのに。しかもデフレだと、国の借金だって実質的に膨れ上がるだけだ。


TPPは輸出企業にとって、スゴくメリット。消費税も輸出してしまえば、還付されるから、けっこうなメリット。な、はずなんだけど、でも円高が競争力を押し下げる。
ってことは、海外に移転するしかないじゃん。製造業も農業も、海外に移転するしかないじゃん。

TPPは、基地問題と一緒で、たぶんアメリカに約束してる。し、世界の趨勢だから、どうしたって避けられないだろうと思う。それならとっとと参加して、条件交渉を早くやった方がいいという気がする。私たちも、どうなるんだよと必死に考えて、先に変化しといた方がいいとも思う。
ただ変化するといっても、今まで減反だ補助金だと翻弄されてきた家族農業が企業化するのなんて難しく、中期的には70億を超えた世界の人口が、深刻な食料不足を引き起こすのは、間違いないのに。
でも、野田総理のこのやり方って、どういうことなんだろう。野田総理というより、財務省だけど。


もしかして円高、デフレ、TPPで農業や中小企業や自営業者を壊滅状態にしといて、輸出中心の大企業だけ残す。そこから猛烈なインフレに持って行って、借金を死ぬほど目減りさせるってこと? う〜ん、そうか出資して経営権を握る。出資するお金は日本の銀行から借りる。っていうのは、外資ファンドの得意技だしなぁ。いや、これはは妄想だけどね(笑)

野田総理の、この矛盾した行動、誰か説明してくれないでしょうか。私は、円高とデフレをどうにかしない限り、なにをやったって、逆効果にしかならない。わざとやってるのか、と思うんだけどな。



今日のBGM-69【 2CELLOS (Sulic & Hauser) - Welcome To The Jungle 】

クロアチア出身のイケメン・チェリスト、2CELLOS。自分たちはクラシック畑だけど、もっといろんな曲を演ってみたいと、ポップスをカバー。Youtubeにアップしたらアクセス殺到で、デビューが決まった。というのが、確か今年の頭? でも輸入版だけで日本版は出ないなぁと思ってたら、なんと先月来日もしてて発売もしてたそうだ。
私は初めて見た時、のだめに出てくるライジングスターオーケストラを思い出したんだけど、ぜんぜんこっちの方がカッコイイ。来年早々、来日公演をするそう。円高だから、いくらでも呼べるんだわ(笑)


にほんブログ村】に参加しています。
↓面白かったり、役に立ったらポチっとね。役に立ってると思うんだけどなぁ、これは。
当らなかったら、ホントに妄想だけどね(笑) もちろん世の中的には、当たらない方がいいんだわ。だけどもし当たらなかったら、もうこういうこと書くのはヤメとこうと思う。
ブログランキング・にほんブログ村へ