エシカル・ラグジュアリー

これも、mixiで書いた日記。

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さっき企画を考えてて、あ、そうだ。コンセプトは「エシカル・ラグジュアリー」でいいじゃん、と思いついただけなんだけど(笑)
だけどこれからの日本はエシカルコンシューマリズムに向かうだろうし、向かって欲しいなぁと思ってる。ここは、いっぱつ日記も書いとこうと思っちゃって。

昨年末に、日経MJで「エシカル消費」というのが紹介されていた。それによればエシカルとは、「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞。エシカルコンシューマリズムとは、「環境や社会に配慮した工程・流通で製造された商品を選択し、そうでないものを選択しない」消費活動という定義だそうだ。

例えば安い服は、とんでもない低賃金で、劣悪な環境で働かされている人達によって、支えられてるかもしれない。数年前にNIKEがそういうことで、問題になった。まあ、福島原発の作業員の人たちよりはマシだけど。
ディカプリオ主演の映画『ブラッド・ダイヤモンド』では、ダイヤモンドの価格は流された血の量に比例する、みたいなことが語られてた。反政府軍が村を襲い、少年たちをさらい、麻薬漬けで少年兵に仕立て上げられたり、ダイヤ採掘場で働かされたり。
そういうことによって、世界の消費、特にラグジュアリー関連の商品が供給されているということに対して、それでいいのか、みたいな発想が数年前ぐらいから顕在化してきてる。

U2のボノが妻と立ち上げたブランド、EDUN (イードゥン)なんかは、まさにそうだ。商品を扱ってるサイトから抜粋すると
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「ハイファッション」と「新興国の安定雇用」を結びつけることを目的とし、商品は（厳密に検査・許可を受けた）アフリカ、南アメリカ、インドなどの現地工場を活用して作られているそうです。
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エシカル・ラグジュアリーって言葉だと、もうちょっとエコみたいな視点やハイソも入ってる感じがする。例えば、チャールズ皇太子のカミラ夫人が、ササ和紙という日本の素材のジャケットを着て、公の場に同じ服のまま何度も登場したり。チャールズ皇太子自身は、なんと有機栽培の農場を持ってるそうで、そこで造ったビスケットやチョコレートや様々な食材、シャンプーみたいなものまで販売してる。
http://www.duchyoriginals.com/index.php

そんな話だけだと、なんだよ、金持ちの話でしょってことになるけど、セレブがやればセレブ好きが追従して、マネするのよ。そういうところから、先進国では大きなトレンドになるかもしれない。
しかもあながちセレブの世界だけじゃなくて、以前に読んだエリカ様の旦那、高城剛『オーガニック革命』という本には、ロンドンの路上でパンクスが、自分で作ったオーガニック野菜を売ってると書いてあった。

もう誰かを犠牲にして経済を成長させるとか、そんな話は、理性的な国じゃあり得なくなるかもよ。というか、そうなって欲しいんだけど(笑)　まあなあ、日本は大人しいだけで、実はエゴの塊みたいな人が多いから難しいかもね。
少しは買い物が、自分の意思表示になる、支援することになるっていう流れが出来るといいんだけど。

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と、まあこんなことを書いていたら、ハノイにいる人からも、ハノイの白人はフェアトレードものを買う人が多いというコメントが。フェアトレードもそうだし、TABLE FOR TWOなんかも、たぶんエシカルへのシフト。
うちの奥さんは、スタバのフェアトレードの豆をずっと買っている。スタバだって、本気でやるなら、全部フェアトレードものにしろと思うんだけど、現実的にはそれでチェーン店の必要量を揃えるのは無理な話。でも、ちょっとでも役立てようってことでいいじゃん。方向性だわ。

今日のBGM-6【U2 - No Line on the Horizon】

ボノって、なんか偽善者っぽいけど(笑)　でも、偽善者だとしたって、いいじゃん。それで役に立ってるんだから。

この映画も、世界の変化を象徴してるような気がする。ディカプリオの演技も素晴らしいし、映画として良く出来ている。だけどそんなこと以上に、どこの会社のことだか分かっちゃうのに、なんで映画化出来たのかってことに驚く。
ダイヤモンドだけじゃなくて、食料なんかも含めて広い意味での資源ということなら、似たようなことらしい。
低賃金労働で世界中に、生産現場をシフトしている現実だって、ちょっとは考えなきゃね。

ブラッド・ダイヤモンド

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