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不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

握手をしたとき、握っているのか、握られているのか?

[読んだ本から]

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『触楽入門』という本を読んだ。とても面白かったが、私の興味の持ち方や読み方はぜったいにメジャーじゃない。第一こんな本、誰が読むんだよと思って、ブログに書こうとも思わなかった。

そしたら先日、カフェでとなりのテーブルにいたショップ店員らしきオシャレなお兄さんの、OLがトイレやランチのときに持ち歩くような小さなトートからこの本がのぞいてた。

蛍光のサーモンピンクみたいな色と紺色を使った装丁だから、かなり目立つ。

 

 

ちらちらとお兄さんを観察してたんだけど、この本のどこに興味を持ったんだろうと考えて、うーんわかるわけないわ。ブログに書いたって、誰も興味持ってくれないかもしれないけど、ヘンな人が興味持ってくれるかもしれないし、共感してくれるかもしれない。何書いたっていいじゃん、と思うようになった。

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『触楽入門』、とにかくヘンな本だ。や、ヘンというと怒られそうだから、希有にしとく(笑) 希有なことを研究している人たちが、書いた本だ。

 

4人の共著になっているが、新しい触覚の錯覚を見つけ、神経科学と触覚心理学の間をつなぐ研究をしている仲谷正史さんがメインのようだ。なんだ、触覚心理学って。もう最近、心理学って時代遅れというか、なんでもfMRIを使うから、脳科学として扱った方がいいのよ。なんて思ってたら、この錯覚が面白い。触覚を伝える装置なんていうのも作ってる。

 

ほかにも「他人の肩をさすってあげると、その人は前屈しやすくなる」とか「ポテトチップスを食べる音を拡大すると、よりサクサクしてるように感じる」とか「自分が相手に触っている、と感じている時、相手は触られている、と感じている」なんてことが出てくる。

ここまで読んで、ピンと来た。面白そうだと思った人は、『触楽入門』を買って読んでください。この先は、私のヘンな感想文です(笑)

 

 Amazon - 触楽入門

 

タイトルに『握手をしたとき、握っているのか、握られているのか?』と書いたのは、触る/触られるの関係性の実験のこと。

 

目をつぶり、握手したふたりが「自分が相手の手を握っている」と感じたら反対の手を挙げる。「相手に握られている」と感じたら、挙げた手をおろす。という実験。

すると「片方が手を下げ、もう片方が挙手するという入れ替えがほぼ同時に起こる」という現象が多く見られたんだそうだ。

 

いやもう、とてもよくわかる。というか、この触覚の感受性ってとても大事。

合気道では触れたところ、触れられたところから、相手の情報を瞬時に読み取ることができないと、大したことはできない。そう、私は思ってる。って、自分が大したことないくせに(笑)

相手の重心がどこにある、何をしようとしてるか、攻撃しようとしているか、何も考えてないか、そういう意思も含めてを感じてしまって当然だ。

 

そして接触しているところから、ウソの情報を流したりするのが高度な技なんだと思う。ウソというか、間違った情報。つまり積極的に錯覚を起こさせることね。

 

少なくとも合気道の場合、持っている/持たされているみたいな主体と客体は、簡単に交代する。心理的なものじゃなくて、持たれて転換という動作を行えば、ポジション的に「持たれた」が「持たせている」に変わる。

持たれたところを脱力して動かさず、相手に何の情報も与えないようにして、他の部分を動かせば、相手は混乱して上手く対応できない。

ああ、そう考えると、神経科学と触覚心理学かも(笑)

 

触楽入門

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