ロックの歌詞には意味がない
昨日は道場の暑気払いだった。
昨日はなんか、音楽の話ばかりしてた気がする。私の前にいた高校生の女の子が「私はピンクフロイドとキンクリとかが好きなんですよね」と言ってきた。
私はもうビックリして、なんでそんなバンドを知ってるんだよ?と聞くと、「ジョジョに出てくるんですよ」と。
え? ジョジョって漫画の?
そしたら隣にいたおっさんが、登場人物がバンド名だったり、曲のタイトルが使われてるんですよ。レッド・ツッペリンとか。と教えてくれた。
へ〜、あの漫画が。あの絵は、プログレ好きっぽくはあるけど。
そうか、それでね。「だけど、そんなプログレをどこで聴くのよ? それからキンクリとは言わないわ。クリムゾンだね」
そしたら、Youtubeだという。なるほどな、Youtubeオソルベシ。
いいんじゃない。女子高生らしくない音楽聴いてるのは。ディープで屈折した音聴いてると、感性は鋭くなるよね。感性なんて、ハタチぐらいで止まっちゃうから、今が大切だよ。そんなの聴いてると、モテないけど(笑)
プログレの人たちだってさ。ずっとやれるってことは進歩してないし、屈折したままじゃなくて、エンターテイメントとして、ちゃんと金儲けしてるのよ。ピンクフロイドは代々木体育館に見に行ったけど、やっぱり豚が飛ぶと、みんな「お〜っ!」って喜ぶのよ(笑)
アルバムジャケットと同じように、豚を飛ばしているところ
そしたら隣のおっさんが「こんどポール・マッカートニーが来日するじゃないですか。抽選だったんですけど、応募して当たったんですよ」という。
私が、ポール・マッカートニーは前の来日の時行ったけど、途中で休憩が入るんだぜ。あれから十年以上経ってるから、今度は3回ぐらい休憩があるかもよ。休憩なんてあったら客はテンション下がりまくりじゃない。なんて言っていじめてたら、ウイングス時代の曲はやらずに、今回はビートルズの曲オンリーなんだそう。
ビートルズと言ったって、ポールひとりでビートルズじゃないもんね。
そもそもビートルズなら、私はストーンズの方が圧倒的に好きだし。ストーンズのライブは、ミックが引っ込んで、キースが歌うところがあるけど、ずっと走り回ってて、ジジイなのにロックだよ。
なんて言ってたら、いやストーンズの歌詞なんて、ロクなもんじゃないですよ。とんでもないことしか歌ってないし。
いやいや、ロックの歌詞なんて、意味なくていいんのよ。質感みたいなことだけで。ミックは40過ぎて「サティスファクションは歌っていたくない」と言ったそうだけど、還暦を過ぎても歌ってるしね(笑) 大金持ちのくせして、なにが満足できないってよ。
ストーンズもプログレっぽい『サタニック・マジェスティーズ』っていうアルバムを出したんだけど、歌詞も詩的で。詩的って言っても、要するにラリってるだけなのよ。プログレもラリってるだけなのよ(笑)
やっぱりコンセプトアルバム出しても、あんまり売れなくて、それで元の路線に戻ったっていうことみたいよ。
Rolling Stones - She's A Rainbow
メッセージしかなかったようなセックスピストルズだって、今やジョン・ライドンが太った豚になっちゃって、もうお笑いのようになっちゃったし。
ジョン・レノンやボブ・マーレイが生きてたら、どうなってたんだろう。
音楽は、そりゃあ歌詞も重要だけど、具体的な意味の解釈とかするより、グッと来るかどうか。ノラセてくれたり刺激してくれたり感情を揺さぶってくれたりするようなサウンドと同列のものよねぇ〜。
なんて話をしてたら、じゃあどんな音楽が好きなんだと聞かれたから、「いやもう、それがビルボードの1位と2位なのよ、今は」 両方ともファレル・ウィリアムス絡みでと言ったら、おっさんは知らなかった。え、あのエロエロなのを知らない?
ということで、iPhoneで見せてあげた。全米1位のロビン・シック の「Blurred Lines」。前にも「今日のBGM」として出してるけど、こちらはエロバージョン(笑) よくまあ、Youtubeが年齢制限掛けないもんだわ。真面目な人は見ないようにね。苦情は受けつけませんから(笑)
そして2位がダフトパンクのゲットラッキー。まだ2位をキープして、世界中で大ヒット中だわ。
これはもう名盤だから、アルバムで!
Get Luckyの歌詞なんて、いったいどういうことだよ。英語に弱くたって、We're up all night for good funぐらい、なんとなくわかるじゃん。この曲はロックじゃなくて、ファンクでテクノだけど、まあ似たようなもん。解釈するような歌詞じゃなくて、ドンシンク フィールだわ。
ちなみに、女子高校生は、両方とも知ってた。シブいわ。