UNDERWORLDだとコンテンツが良過ぎるけど、VRが確実に来る予感
『Barbara Barbara, we face a shining future』は、かなりいいです。今までのUNDERWORLDのアルバムとは違い、高速道路で爆音で聴きたいという疾走感はないものの、重いグルーヴ感はたまりません。
Underworld - I Exhale
Amazon - Barbara Barbara, we face a shining future
UNDERWORLDの渋谷ジャックは、新しい試みが
3月11日にUNDERWORLDがMステに出演。ニューアルバムのプロモーションだと言ってしまえばそれはそうなのですが、今回の来日は今までになかった内容で、かなり刺激的だったようです。
あちこちの音楽サイトで書かれているので、渋谷パルコ屋上でのサイレントライブや360度のVR体験ができるライブストリーミングなど、渋谷ジャックの模様は割愛。
ともかくUNDERWORLDの渋谷ジャックはサイレントライブと、360度ライブストリーミングVRという世界的なメジャーアーティストとしては、きっと世界初の試みだったんじゃないでしょうか。
Underworld - Shibuya Shibuya we face a shining future
私自身はTHE TOMATO PROJECT EXHIBITION “O”とそのあとのこのライブ映像をGear VRを使った360度映像体験コーナーに行ってきました。
PARCO MUSEUM
THE TOMATO PROJECT EXHIBITION “O”も良かったのですが、そんなことを書いてたら、とんでもなく長文になるので、Gear VRでの360度映像体験のみにしておきます。
渋谷パルコで、360度ライブストリーミングの映像を使ったVR
2016年はVR元年だと言われるけど、バーチャルリアリティって、そんなのコンテンツ次第でしょう。そこにいるように映像体験が出来るといったって、そこにいたい状況なんてそんなにないわ。ぐらいにしか思っていませんでした。
でもUNDERWORLDのライブとなれば、話はぜんぜん別。VRがどんなもんかも含めて、絶対体験しなきゃダメでしょ。ぐらいの勢いで、行ってきました。
会場は渋谷パルコのPART1・8F。特設会場となっていますが、レストランフロアのエスカレーター上がったところ。ちょうどいいスペースです。
ライブを体験できるのは、3曲。 I Exhale、If Rah、そしてBorn Slippyの中から1曲をあらかじめ選びます。
写真のような卵形の椅子に座り、「Gear VR」というゴーグル型ヘッドマウントディスプレイを装着し、ヘッドフォンをつけます。Gear VRの中にはGalaxyのスマホが取り付けられています。
どんなのかというと、このサイトが詳しいです。
musicman-net
まさに、今いる場所がどこかに行ってしまう体験
私はIf Rahを選びました。曲が始まって、すぐ驚いたのは椅子が振動してる。重低音を出してるんじゃなく、振動してる。
映像は、え、これはどこにいる? かぶりつきどころじゃなく、ステージの端の斜め上じゃん。ちょっとちょっとこんな映像どうやって撮るんだよ。クレーンで動いてるカメラはYouTubeに上がってる映像でも出てくるけど、この位置にカメラ止められないでしょ。
というか、自分のいるのはメンバーの位置じゃん。手を伸ばせば、ハイドに触れるよ。横見たら、サポートメンバーが自分より後ろにいるし。
ああ、映像。結構リアルだ。後ろ向いたら観客がノッてるし。下見たら、なにこれ、空中浮遊してるわ(笑) イフ・ラーって、カタカナ面白いわ(笑) 渋谷の空を見渡せるし。すげえな、これ。
とまあ、1曲なんであっという間に終了。
確かにこのセットだと感覚が全部遮断されて、置き換えられてる感じだ。自分のいる場所はライブ会場で、エスカレーターの前にいるなんてまったく感じない。
もちろん嗅覚もあるんだけど、視覚と聴覚と、あと振動の触覚か。
映像はたぶん複数のカメラで撮ったものを、バーチャルに360度になるように処理されてるんだろう。なかった映像は、真上だけ。
いやぁ、VR初体験でUNDERWORLDのライブは良過ぎ。
If Rahのこの映像作ったのは、TOMATOなのか、それとも電通なのか。
私はハイドに触れそうだからって、そんなことで喜ばないけど、こんなコンテンツは、そうないだろうね。
4月3日までなので、渋谷パルコに行ける人は、ぜひ。パルコの公式サイトによれば3日まで、スペイン坂広場じゃなくて8階でやってるようですよ。
VRは、ゲーム<エロ<ライブ<スポーツの予感
きっとバーチャルな世界へは、ヘッドマウントディスプレイで視覚だけを奪っても、行くことはできない。という気がする。聴覚は当然として、五感の中で置き換えられる感覚を増やせば増やすほど、行っちゃう。
リアルなCGもありかもしれないけど、実写の360度にはたぶん勝てないだろう。もちろん人によるだろうと思うけど、奪われる感覚が限りなくリアルじゃないと、入り込めない人が多そうだ。
UNDERWORLDでVR初体験する前にしたツイートだけど、こう思ってた。
VRが大きく普及するのは、そりゃあエロでしょう。ゲームだとそこまでは大きくなさそう RT @gizmodojapan 最先端エロの世界。PornhubがVRチャンネルを開設 https://t.co/deckR4Yemt pic.twitter.com/Op9iXF4eBB
— 不透明なチカラ (@f_chikara) 2016年3月25日
体験した後は、VRってきっと装置の競争になるんじゃないの、と思った。ゴーグルだけなら、すぐに価格の競争になりそうじゃないですか。
ゲームって、例えば現実味のない農場ゲームみたいなのがVRになったって、あんまりウケそうにない。リアルな格闘ゲームなら、いろいろ装置は考えられる。もちろんエロも。
コンテンツを供給する側は、装置の優劣で儲かる儲からないが出てくるかもしれない。
だけど、装置が増えれば増えるほど、大きくなれば大きくなるほど、トータルな費用もあって、やる人口は少なくなりそう。
大きく普及するには、ゴーグルだけでもユーザーの満足度が高いものが良さそう。そう考えると、サッカー、野球、テニス、ゴルフなどなどスポーツ全般。特等席どころか、選手の中に入って見ることだってできるだろうし。レッスンものでも、VRは良さそうかも。
と一回体験したぐらいで、大きく予想する私(笑)
いやいや、でも一回でも体験したら、どうなるだろうっていろいろ考え始めますって。それぐらいに新鮮な体験。
だから広く関連業界が、アツくなってるんでしょう。
もしかしたら私が想像もできないような、ボーダレスなクリエイティブを考えてる人だっているかもね。映画館ごと変えてしまうような、VR映画だってあるかもしれないし。
世界同時ライブみたいなのを誰かがやったら、ものすごい体験かもしれない。きっと、やれそうだわ。
そのときは、やっぱりUNDERWORLDかな。
Barbara Barbara, we face a shining future [輸入盤CD / 特種パッケージ仕様] (UWR00061)_218
- アーティスト: UNDERWORLD,アンダーワールド
- 出版社/メーカー: SMITH HYDE PRODUCTIONS
- 発売日: 2016/03/18
- メディア: CD
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