不透明なチカラですが、なにか?

テーマはいろいろ。というか絞れません。2013年7月以前は他のブログサービスからインポートしたので、リンクや画像等がなくなってるかもしれません。

セキュリティに懐疑的な人でも、そろそろネットバンキングを始めておいた方がいいかも

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10月末、「3銀行大リストラ時代 3.2万人分業務削減へ」という記事が日経新聞から出た。2026年度までに3メガで3万2000人の業務量削減するというのだ。
フィンテック(Finance + Technology)とかAIに仕事が奪われるとか言われるけど人のリストラだけじゃなく、地方の店舗閉鎖はもちろん、都心でも店舗の統合がどんどん進行するはずだ。

アメリカでは2014年に「米国内の約9万7千の銀行の支店は1万店までに減少する」と発言している人もいるそうだ。
やがて銀行店舗の9割は消滅。米銀トップの予想

規模はどうだかわからないけど、利用者からすれば、銀行の店舗はほとんど必要ないでしょ。ネットバンキングがどうの以前に現金の引き出しとか振込ならATMがあればできちゃうし、ATMはコンビニにもある。引き落としとか、そういう手続きの本人確認は、銀行がなくてもクレジットカードでできる。フィンテックという言葉が流行する前から、PayPalやSquareがどんどん変えている。


 

利用している銀行の店舗がなくなったら、どうなるか

 

難しい話はともかく、私たちにとっては、利用している銀行の支店が閉鎖されたり、統合されたりしたら、どうなるかということ。もちろん、あなたの口座がなくなりますってわけじゃなくて、どこかの支店が引き継ぐ。これは合併でも閉鎖でも統合でも基本的には同じ。


公共料金やクレジットカードなんかの引き落としは、支店口座番号などが変わるので、再度手続きしなきゃいけなくなる。キャッシュカードや通帳があるなら、それも同じはず。聞いたことはないけど、住宅ローンなんかの返済も、銀行が用意する書類に、実印を押さなきゃいけなくなるだろう。
めんどくさい。


めんどくさくないと思う人だって、引き継がれる支店が遠いところだったら? いやもう世界的な超低金利の時代に、住宅ローンだって、銀行はやりたくないはずよ。
超低金利の住宅ローンでメガバンクが競争するときもあるけど、あれは住宅ローンで儲けようというより、富裕層や一流企業勤務を囲い込もうというもの。そう、残った銀行の支店は、富裕層のためのサービスがメインになり、一般利用者はどうでもいいという扱いになるはず。
富裕層向けサービスとは、要するに従来の銀行業務じゃなくて、資産運用。つまり信託・証券機能。振込とか振替とか預金だけ必要な人は、口座維持費を取られたり、振込手数料などで差をつけられるのかもしれない。

しかしコンサルティング的にやっていることは、手続きや税法的に難しいだけで、それこそ、AI・アルゴリズムで簡単にできてしまう。たとえばGoogle アドワーズを使ったことがある人なら、最適化の提案機能を知っているでしょう。あれよりはるかに簡単にできそうに思える。

そうすると、機会なんて信用できない。人間、それも若くてキレイなおねえさんにコンサルされたいという人が大勢いるエリア。つまり金持ち老人が集まっている地域以外では、実店舗での富裕層対応すら必要なくなるかもしれない。むしろ訪問型の方が良かったりしてね。


そういう実店舗のこれからの変貌は、誰にも予想できない。
銀行は20年以上前から、ネットバンキングを推進してきた。要するに通常業務は、自分でやってね。自己責任ですよ、という方向をジワジワと進めて来た。ネットバンキングなら、人件費も削減できる。一等地に店舗を持っている必要もない。

それが今、長期的な目標じゃなく、切迫した必要性から急加速している。

 


ネットバンキングをやりたくないという人は、どうすればいい?

 

ネットバンキングは必要性を感じない。安全性にも疑問があるという人だって大勢いる。年齢の問題じゃなくて、中高年でもデイトレーディング的なことをスマホでやっている人は、スマホでネットバンキングしてるし、手数料が1円どころか、100円も違うなら当然ネット専業銀行選ぶという。若くても紙の通帳が欲しいという人は、ネットバンキングを使っていなかったりする。
私にしても、3年も前にこんなことを書いた。



ところが書いてから半年もしないうちに、ネットバンキングを始めた(笑)
どうしたかというと、新しくみずほ銀行で口座を作って、そこに最小限のお金だけ入れてネットバンキングをしている。今はもっと新しい仕組みもあるけど、みずほの仕組みが一番安全だし、仮にどうにかなっても諦めのつく金額でやってるから、それでOKだと。みずほは取引があるとすぐメールが送られてくるので、何かあってもすぐわかる。

その後、三井住友でもワンタイムパスワードカードが導入されたのを機に、ネットバンキングを利用している。為替手数料が店舗の半額というのは大きい。ワンタイムパスワードカードは各銀行で導入しているが、色々仕組みが違うみたいなので、はっきり言えないけれども、1秒間しか使えないパスワードなら、今のところウイルスにやられるとか、自己責任以外のリスクは少ないんじゃないだろうか。

 

ワンタイムパスワードカードは、こんなの。パスワードが自動生成される。

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とりあえずネットバンキングの必要性がないと思う人でも、慣れておくために新しくどこかで口座を開設し、少額だけ入金して使ってもいいんじゃないだろうか。

もちろん、リスクは必ずある。こういう冗談みたいなリスクだってある。


私自身はネット専業銀行には懐疑的。ネットバンク使えば、実店舗を持っている銀行が必要ないかというと、そうは思えない。この先、ネット専業銀行の方があっという間に資本関係が変わったり、買収されたりして、サービスが変更される可能性は高いんじゃないの、と思う。
振込の手数料差はあっても、たぶん100円ほど? 

それに実店舗を持つ銀行だと、まだまだネットバンキングへのスムーズな移行を重視しているはずだから、自己責任でやってくれの度合いが違うと思う。

慣れておく必要性がないと思う人はやらなくてもいいと思うけど、地元から銀行の支店がなくなる可能性は大きいよ。
一つは超低金利。住宅ローンや教育ローン、中小企業にちまちま融資したって儲からない。東京でもオリンピック後は土地が値下がりし、それ以上に地方では人口減少が進むだろうから土地は担保にならない。
じゃあ手数料を上げてしのぐかというと、それこそネット専業銀行へ移られてしまうだけ。

 

実店舗がなくなってから使えばいいという人も、少なからずいるだろう。ただ鉄道やバスを利用するのにSuicaPASMOなどの電子マネーを使わずに、今でも切符を買って使うことはできる。きっとそういう感じになるタイミングが遠からずやってくる。


その先には実店舗は本店ぐらいで、支店はユーザーのスマホの中にあるという時代が、間違いなく来そうですよ。

 

 

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